早稲田中学校 2020年度入試分析

 

 

早稲田中学校 2020年度入試分析

 

各教科の特徴

国語

≪2020年度分析≫

大問数2題・小問数16題と、例年通りの問題数が出題されました。文章量もほぼ平年並みです。問題の形式も、記号選択問題、書き抜きの問題、記述問題(30字~50字程度)と早稲田中学校の定番と言える問題構成でした。また、設問の難易度も易しい問題から高難度のものまで幅広く出題されています。

≪2020年度分析≫

今年度の記述問題は、やや難易度を上げてきました。文章の内容を、自分の言葉で説明する問題で苦戦した受験生が多くいたのではないでしょうか。早稲田特有の記述対策をしてきた受験生と、それをしていなかった受験生とで、点差がついた入試でした。反対に、記号問題は易しいものばかりでしたので、間違えた場合は致命傷になります。基礎をしっかりと固める学習に加え、難易度の高い記述練習が必要です。

≪過去10年の単元別出題傾向≫

算数

≪2020年度分析≫

制限時間50分・配点60点・大問5題・小問17題と、昨年に比べ2題増えましたが、内容はほぼ例年通りの出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。例年通り、まずは最初の数の性質の問題をスムーズに解けるかどうかで、合格不合格が決まってしまうといっても過言ではありません。数の性質の問題で時間をかけ過ぎ、後半の大問で、思ったように時間を使えず、解ける問題を落としてしまった、悔しい思いをした受験生が多かったようです。

〔1〕の3題は基本的な解法が身についていると必ず正解できる問題なので、全問正解を目指したい問題です。(1)は本校が良く出題するパターンの問題なので、あらかじめ練習をしておくとよいでしょう。 (2)(3)は問題文を正確に読み、整理していけば正解できる問題です。〔2〕の図形の小問集合は、(1)は平面図形の基本問題なので、時間をかけずに解けた問題。(2)の平面図形の回転移動と(3)の回転体の問題は、回転したイメージが正しく持てるかどうかがポイントでした。〔3〕以降は応用レベルの大問が続きます。 〔3〕は場合の数の問題。図が与えられていないので自分で三角すいABCDを描いて考えていくと、時間をかけないで正解できる問題です。

〔4〕は旅人算の問題です。(1)は出会いの基本問題、(2)(3)は典型的な標準問題。問題文を丁寧に読んで状況を把握し、整理して考える旅人算の問題はよく出題されるので、徹底的に練習し、自信を持って入試当日を迎えるように準備したい単元です。〔5〕は立体図形の切断の問題で、得点に差が出やすい単元です。切断の問題が苦手な受験生は基本問題から丁寧に練習を行い、標準レベルの問題までは正しくイメージできる状態にしておくとよいでしょう。正確にイメージできると、正解が見えてきます。

 

≪2020年注目問題≫

〔3〕 場合の数の問題です。

与えられた問題文から自分で三角すいABCDを描いて、時間経過の条件ごとに場合分けして考えていくと、さほど難しい問題ではありません。(4)は条件整理に時間がかかるかもしれませんが、上手に整理して得点したい問題です。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

また頻出の平面図形・立体図形の問題は、どのような問題が出題されてもよいように準備しておくとよいでしょう。

≪合格のために≫

早稲田中学校の合格を勝ち取るためには

1 高度な計算力を身につける。

2 割合の考え方を身につけ、ハイレベルな問題演習を行い、処理能力を磨く。

3 立体図形は、展開図から見取り図が書けるようにする。

4 頻出単元の速さや平面図形の問題は苦手分野を作らず、自信を持って本番が迎えられるように、色々な問題に挑戦しておく。

 

社会

≪2020年分析≫

大問数3題・小問数32題と例年通りです。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。早稲田中学校合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

〔1〕は高校野球を題材とした地理の問題が出題されました。問題の難易度は、基本~標準レベルですが、問4で出題されたように早稲田中学校が初めて作図問題が出題されました。内容としては、該当する高校がある都道府県を全て塗りつぶすだけですので、さほど難しくはありませんが、問題文から読み取れる情報や設問に隠されているヒントを読み取らなければいけまんので、受験生の多くは、多少手間取ったのではないかと思います。

 

≪2020年注目問題≫

〔2〕は東大寺と関わりのある古代から近代までの政治史が出題されました。問題も記号問題や漢字指定の問題、空欄補充問題・短記述の問題と幅広く出題されています。中でも問4(1)の「国分寺跡が1ヵ所もない県」や問7の三管領に含まれる一族」を記号でそれぞれ答えさせる問題は、知らなかったもしくは、習っていなかったのであれば解けない問題です。この場合、分からないと判断をしたら次の問題に移るくらいの余裕を持ちましょう。時間配分も合否を分ける上での重要なポイントとなります。〔3〕は国民主権を実現するためにとられている議会制民主主義が出題されました。問題の内容は、日本国憲法の条文や国会と選挙から出題されています。どれも、公民分野の頻出単元ですので、苦手な場合は早期に復習しておく必要があります。問題の難易度は基本から標準レベルですので、確実に取らなければなりません。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

早稲田中学校の歴史は、通史として出題される割合が非常に高いです。よって、テーマ史毎に学習するよりも時代毎に区切って学習する方法にすると良いでしょう。

≪合格のために≫

早稲田中学校の合格へのカギは、地理(グラフ・統計資料の読み取りも含む)・歴史・公民(時事問題も含む)を満遍なく対策をすることです。また、早稲田中学校の入試問題は、漢字で習ったものは必ず漢字指定で書かせる問題が多いです。普段の学習から、漢字で書く癖を身につけておきましょう。加えて、設問を細部まで読み解く力(例えば、ふさわしくないものや誤っているものを答えるのか、正しいものをすべて答えるのかなど)も見極めながら正確に処理する判断力を養う訓練を普段の学習から取り組むことをお勧めします。

 

 

理科

≪2020年度分析≫

大問数は4、解答箇所は24と例年通りの出題で,生物,地学,化学,物理の各分野から大問が1題ずつ出題されている点も変わりありませんでした。いずれの問題も難問奇問の類の出題は無く,取り組みやすい問題だったはずです。解答形式は,記号選択問題と計算を伴う数値記入の問題が中心で,用語記入の問題が3問,記述問題が1問出題されていました。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは基本問題,Bは標準問題,Cは応用問題を示します。

〔1〕は「化石・大地の変化」の問題でした。示準化石や大陸の移動に関する知識問題に加え,古インド大陸の移動速度を計算させる問題が出題されていました。この計算問題は難しくはないのですが,位や単位など慎重さが要求されています。

 

≪2020年注目問題≫

〔2〕は「もののとけ方」に関する問題で,計算を要する問題が3問ありましたが,いずれも基本的な問題で対応は難しくなかったはずです。〔3〕は「発光ダイオード」に関する問題で,実験結果から判断する問題を中心に構成されています。問題文が意図している内容が十分に理解できないと難しく感じられた問題だったかもしれません。〔4〕は「花」の問題でした。この問題でも,問題文に書かれている条件をもとに判断することが求められています。

≪過去10年の単元別出題傾向≫

全分野もれなく基本知識を学習しておくことが必要です。複数回答も多いのであやふやな知識は使えず確かな知識を求められます。計算問題の難易度は高くありませんが,条件を正確に把握し迅速に処理する練習が必要です。

≪合格のために≫

早稲田中の合格を勝ち取るためには

1.全分野の基本的な知識を確実にすること。

2.知識を組み合わせて考える練習をしておくこと。

3.計算問題を迅速に処理できるように練習すること。

難易度の高い問題は出題されていません。また,30分という試験時間を考えると,試験当日はじっくり考える時間はあまりありませんので,基本から標準レベルの問題をたくさん練習することに重きを置いた勉強を心掛ける必要があります。