早稲田中学校 2019年度入試分析

 

 

早稲田中学校 2019年度入試分析

早稲田中学校(統一合判偏差値 第1回:73/第2回:74)

2019年度入試情報
試験 入試日 性別 定員 出願者 志願倍率 受験者数 合格者数 実質倍率
第1回 2/1 男子 200名 759名 3.80倍 663名 245名 2.71倍
第2回 2/3 100名 1,286名 12.86倍 875名 275名 3.18倍
過去6年間の実質倍率
2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
第1回 2.71倍 3.05倍 2.91倍 3.00倍 3.09倍 2.70倍
第2回 3.18倍 3.86倍 3.84倍 4.01倍 4.45倍 3.30倍

2019年度入試の実質倍率は、第1回が昨年度よりも低く、第2回が例年通りの結果となりました。2020年度入試は大学入試改革や早慶をはじめとする附属大学の定員減少による事情から、倍率は上昇するのではないかと思われます。早稲田中学校は、早稲田系中学校の中でも特に進学校としての色合いが強く、毎年、東京大学・一橋大学などの難関国立大や医学部に多数の合格者を輩出しています。そのため、人気は非常に高くなっています。また、入試の難易度は、各教科、基本から応用レベルまで幅広く出題されています。ですから、基本的な内容も疎かにせず、広い範囲に対応できる実力を身につける必要があります。早稲田中学校合格へのカギは、幅広い知識を身につけることと、苦手単元をつくらないことであると言えます。


各教科の特徴

国語

≪2019年度分析≫

大問数2題・小問数19題と、ほぼ例年通りの問題数が出題されました。問題の形式も、記号選択問題、書き抜きの問題、記述問題と早稲田中学校の定番と言える問題構成でした。また、設問の難易度も易しい問題から高難度のものまで幅広く出題されています。

漢字についても「娯楽」など小学校配当から外れた問題も出ています。「夜更かし」なども小学生には難しいのではないでしょうか。大問二の説明文は語彙力も必要であり、問題自体の難易度は高くないかもしれませんが、文章を読み取るには高いレベルの国語力が必要です。難問を解くのではなく、高いレベルの文章を読む練習を十分にしなくてはなりません。

論述問題については、50字以内のものが出題される一方で、10文字・15文字など短いものも出題されています。いずれにしろ、論述問題が出題される流れは変わらないようです。添削指導を受けるなど準備が必要だと言えます。

≪2019年度分析≫

何ということのない問題に見えます。もちろん、正解してほしい問題ではあります。しかし、傍線部の前後をちょっと読んだだけで解答できる問題ではありません。広い範囲を読まなければ正解できない問題です。同時に、二つ選ぶということで「たまたま正解する」「消去法を使う」ということもしづらくなっています。

論述問題についても、広い範囲を見ていなければ回答できません。文章を読んだ後、大きな流れは頭に入っていて初めて本文に戻って解答を探すことができるようになっています。

確かな読解力がないと答えられない、小手先のテクニックに頼った受験生は不正解してしまう問題であるといえます。

≪過去10年の単元別出題傾向≫

 

算数

≪2019年度分析≫

制限時間50分・配点60点・大問5題・小問15題と、ほぼ例年通りの出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。例年通り、まずは最初の数の性質の問題をスムーズに解けるかどうかで、合格不合格が決まってしまうといっても過言ではありません。数の性質の問題で時間をかけ過ぎ、後半の大問で、思ったように時間を使えず、解ける問題を落としてしまった、悔しい思いをした受験生が多かったようです。

〔1〕の3題は基本的な解法が身についていると必ず正解できる問題なので、全問正解を目指したい問題ですが(1)は数の性質の問題で、分子、分母ともに素因数分解できる数ならば、易しいのですが、分母をいかに割るかで、学習習熟度が問われた問題でした。思いつかないと、時間ばかりかけてしまい、最初からつまずくことになります。数の性質の問題は最初の問題として毎年出題されるので、色々な問題に数多く問題にあたり、処理能力を磨いておきましょう。 (2)(3)は問題文を正確に読み、整理していけば正解できる問題です。〔2〕の図形の小問集合では、基本問題にちょっと工夫されてはいましたが(1)(2)は平面図形の基本問題なので、時間をかけずに解けた問題。(3)の図形の折り返しの問題は、一見易しそうに思えますが少し考えてしまう問題。角度に注目し、補助線を効果的に引けるかどうかがカギです。〔3〕以降は応用レベルの大問が続きます。 〔3〕はテキストには必ず掲載されていて、差集め算とつるかめ算の複合応用問題です。与えられた条件を丁寧に整理していくと正解できる問題です。6年生前半までの単元学習で、発展問題までは解けるように準備しておくとよいでしょう。〔4〕速さと比の問題です。速さはように出題されるので、苦手な内容は徹底的に対策を行い、自信を持って入試当日を迎えるように準備したい単元です。〔5〕は立体図形の問題です。(1)は基本問題。(2)の①は各頂点の記号を正確に展開図が描けると、正解が見えてきます。

 

≪2019年注目問題≫

(1)は、相似の基礎知識を使えばさほど難しくありません。また(2)の①も図形のイメージを持てると、必ず正解できる問題です。時間が足りなくて②の問題が解けなかった受験生もいたようですが、解けない問題ではありません。最後の大問ですが、試験時間を上手に使って取りこぼさずに、得点したい問題です。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

割合の問題は色々な単元の中で結び付けられて出題されています。また頻出の速さ・平面図形・立体図形の問題は、単元が出題されてもよいように準備しておくとよいでしょう。

≪合格のために≫

早稲田中学校の合格を勝ち取るためには

1 高度な計算力を身につける。

2 割合の考え方を身につけ、ハイレベルな問題演習を行い、処理能力を磨く。

3 立体図形は、展開図から見取り図が書けるようにする。

4 頻出単元の速さや平面図形の問題は苦手分野を作らず、自信を持って本番が迎えられるように、色々な問題に挑戦しおく。

 

夏休み明けを利用して、時間をかけて文章の比較的長い問題文で練習することも効果的でしょう。

 

社会

≪2019年分析≫

大問数3題・小問数32題と例年通りです。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。早稲田中学校合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

〔1〕は新潟旅行を題材とした地理の問題が出題されました。全体的に基本問題・標準問題が多いので、大半の受験生は高得点が取れたのではないかと思われます。その中でも、問5⑵では、字数制限のある記述問題が出題されていますので、記述問題が苦手な場合は、日頃から練習をしておく必要があります。〔2〕は幕末以降の歴史的な出来事についての問題が出題されました。例年〔2〕は、歴史の総合問題が大問の中心でしたが、今年度は、近世~近現代史と政治・法律史を中心としたテーマ史に変更してきました。問題の難易度も地理と同様、基本から標準レベルですので、さほど難しくはありません。

 

≪2019年注目問題≫

〔3〕は日本の内閣や行政に関する問題が出題されました。統治分野(国会・内閣・裁判所)は、公民分野の頻出単元ですので、苦手な場合は早期に復習しておく必要があります。問題の難易度は基本から標準レベルが大半ですが、問4・問5・問6(3)の問題は、知らなかったもしくは、習っていなかったのであれば解けない問題です。この場合、分からないと判断をしたら次の問題に移るくらいの余裕を持ちましょう。時間配分も合否を分ける上での重要なポイントとなります。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

早稲田中学校の歴史は、通史として出題される割合が非常に高いです。よって、テーマ史毎に学習するよりも時代毎に区切って学習する方法にすると良いでしょう。

≪合格のために≫

早稲田中学校の合格へのカギは、地理(グラフ・統計資料の読み取りも含む)・歴史・公民(時事問題も含む)を満遍なく対策をすることです。また、早稲田中学校の入試問題は、漢字で習ったものは必ず漢字指定で書かせる問題が多いです。普段の学習から、漢字で書く癖を身につけておきましょう。加えて、設問を細部まで読み解く力(例えば、ふさわしくないものや誤っているものを答えるのか、正しいものをすべて答えるのかなど)も見極めながら正確に処理する判断力を養う訓練を普段の学習から取り組むことをお勧めします。

 

 

理科

≪2019年度分析≫

大問数は4、解答箇所は26と例年通りの出題で,生物,地学,化学,物理の各分野から大問が1題ずつ出題されている点も変わりありませんでした。いずれの問題も難問奇問の類の出題は無く,取り組みやすい問題だったはずです。解答形式は,記号選択問題と計算を伴う数値記入の問題が中心で,用語記入の問題が2問出題されていました。記述問題は今回は出題されませんでした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは基本問題,Bは標準問題,Cは応用問題を示します。

〔1〕は「生物のつながり」の問題でした。生物と環境に関する基礎知識が問われる基本的な問題が中心でした。

〔2〕は「天体」に関する問題で,基本的な星と星座の知識が問われました。また,その年の時事に関連する出題も1問出題されました。

〔3〕は「水溶液の性質」に関する問題で,計算問題を中心に構成されています。完全中和をするときの体積比と中和熱の関係が問題文から読み取れるかがカギとなる問題でした。

上昇温度が5.0℃となる状況が2つあり,それぞれに関して選択肢を選ぶのが「すべて選び」の意図になります。早稲田中学校の設問のきき方として慣れておく必要があります。

〔4〕は「滑車とてこのつり合い」の問題でした。問題文と図の意味が分かれば計算自体はそれほど難しくはありませんでした。

 

≪2019年注目問題≫

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

全分野もれなく基本知識を学習しておくことは必要です。複数回答も多いのであやふやな知識は使えず確かな知識を求められます。計算問題の難易度は高くありませんが,条件を正確に把握し迅速に処理する練習が必要です。

≪合格のために≫

早稲田中の合格を勝ち取るためには

1.全分野の基本的な知識を確実にすること。

2.知識を組み合わせて考える練習をしておくこと。

3.計算問題を迅速に処理できるように練習すること。

難易度の高い問題は出題されていません。また,30分という試験時間を考えると,試験当日はじっくり考える時間はあまりありませんので,基本から標準レベルの問題をたくさん練習することに重きを置いた勉強を心掛ける必要があります。

 

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