早稲田中学校 2018年度入試分析

 

 

早稲田中学校 2018年度入試分析

早稲田中学校(統一合判偏差値 第1回:73/第2回:74)

2018年度入試情報
試験 入試日 性別 定員 出願者 志願倍率 受験者数 合格者数 実質倍率
第1回 2/1 男子 200名 843名 4.21倍 737名 242名 3.05倍
第2回 2/3 100名 1,419名 14.19倍 980名 254名 3.86倍
過去4年間の実質倍率
2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
第1回 3.05倍 2.91倍 3.00倍 3.09倍 2.70倍
第2回 3.86倍 3.84倍 4.01倍 4.45倍 3.30倍

2018年度入試では、第1回・第2回の倍率は共に昨年予想した通り、上昇しました。2019年度入試も、過去5年間の実質倍率から推測すると、第1回・第2回はさらに上昇すると思われます。早稲田中学校は、早稲田系中学校の中でも特に進学校としての色合いが強く、毎年、東京大学・一橋大学などの難関国立大や医学部に多数の合格者を輩出しています。そのため、人気は非常に高くなっています。また、入試の難易度は、各教科、基本から応用レベルまで幅広く出題されています。ですから、基本的な内容も疎かにせず、広い範囲に対応できる実力を身につける必要があります。早稲田中学校合格へのカギは、幅広い知識を身につけることと、苦手単元をつくらないことであると言えます。



各教科の特徴

国語

大問数2題・小問数16題と、例年通りの問題数が出題されました。問題の形式も、記号選択問題、書き抜きの問題、記述問題(30字~50字程度)と早稲田中学校の定番と言える問題構成でした。また、設問の難易度も易しい問題から高難度のものまで幅広く出題されています。

早稲田中学校 2018年度入試分析
早稲田中学校 2018年度入試分析

今年度の記述問題は、やや難易度を上げてきました。文章の内容を、自分の言葉で説明する問題で苦戦した受験生が多くいたのではないでしょうか。早稲田特有の記述対策をしてきた受験生と、それをしていなかった受験生とで、点差がついた入試でした。反対に、記号問題は易しいものばかりでしたので、間違えた場合は致命傷になります。基礎をしっかりと固める学習に加え、難易度の高い記述練習が必要です。

早稲田中学校 2018年度入試分析

 

算数

制限時間50分・配点60点・大問5題・小問15題と、ほぼ例年通りの出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。今年は、最初から算数のセンスが問われた問題でスタートし、前半に時間をかけ過ぎ、後半の大問で、思ったように時間を使えず、解ける問題を落としてしまった、というタイムコントロールに苦労した受験生が多かったようです。

早稲田中学校 2018年度入試分析
早稲田中学校 2018年度入試分析

〔1〕の3題は基本的な解法が身についていると必ず正解できる問題なので、全問正解を目指したい問題です。まず(1)は規則を発見できれば効率的に解けますが、実際にひっ算の計算を丁寧に書いて正解した生徒の方が多かったようです。普段からひっ算を含め、途中式を整理して書く習慣をつけていると、難無く正解できたと思われます。(2)(3)は問題文を正確に読み、整理していけば正解できる問題でした。〔2〕の図形の小問集合では(1)は面積の基本問題なので、解くのに時間はかかりませんが、(2)の図形の移動や(3)の立体図形の問題は、一見易しそうに思えますが少し難解な問題。図形の場面ごとの変化が正しくイメージでき、移動や相似の基礎知識を使って丁寧に考えていく問題でした。〔3〕以降は応用レベルの大問が続きます。 〔3〕は最近出題されなかった、しかし、基礎を学習する際に、中学受験用テキストに必ず掲載されているボールの落下の応用問題です。割合の考え方を使って、与えられた条件を整理していくと正解できる問題です。6年生前半までの単元学習で、発展問題までは解けるように準備しておくとよいでしょう。

早稲田中学校 2018年度入試分析

〔4〕は通過算の問題です。オーソドックスな通過算の問題に「連結部分」という要素が加わり、いつもと問題の解き方が変わるかもしれないと、動揺した生徒がいたかもしれません。特殊算の考えがプラスされた出題です。知識が定着できていれば、動揺することなく取り組めたと思います。図を書いて通過のイメージを設問ごとに整理して解いていけば正解下手取り付けます。本校の「速さ」に関する出題率はかなり高くなっています。早い段階で、基本的な解き方をマスターし、少し問題文の長い標準問題に数多くあたり、練習しておくと効果的です。〔5〕は平面図形の求積問題。対角線を折り目として折られた移動の作図が(2)の①の問題でしたが、これはイメージできれば簡単に解ける内容なので、取りこぼさないで得点すべき問題です。(3)は難問。時間をかけてじっくりと、過去問や類題で練習しておくとよいでしょう。
早稲田中学校攻略には図形問題の攻略が必須です。早い段階で基礎知識を使いこなせるようにし、相似や図形の性質、グラフの読み取りが混ざったハイレベルの複合問題に挑戦し、センスを磨くことです。また、今年のように過去の問題をリメイクしたような問題にも要注意です。単元にこだわらず、過去10年分は遡って研究や対策を行うとより一層効果的です。

 

社会

大問数3題・小問数40題と例年通りです。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。早稲田中学校合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

早稲田中学校 2018年度入試分析
早稲田中学校 2018年度入試分析

〔1〕は日本三大うどんから秋田県・群馬県・香川県の国土・気候に関する問題が出題されました。全体的に基本問題・標準問題が多いので、大半の受験生は高得点が取れたのではないかと思われます。その中でも、問2⑵では、からっ風の典型的な気圧配置を答えさせる問題が、問10では、小豆島と東京の日の入り時刻の差を計算して答えさせる問題は、社会の知識だけではなく、理科の知識も要求されます。理科が苦手な場合は、日頃から練習をしておく必要があります。

早稲田中学校 2018年度入試分析

〔2〕は日本の歴史上の戦いや政変に関する問題が出題されました。例年は歴史の総合問題が大問の中心でしたが、昨年度からテーマ史による出題に変更してきました。今年度は、戦乱・戦争史を中心としたテーマ史でした。問題の難易度も地理と同様、基本から標準レベルですが、中には「筑紫国造磐井(つくしくにのみやつこいわい)の乱」や「承平(じょうへい)・天慶(てんぎょう)の乱」・「コシャマインの戦い」など、高校の日本史レベルの問題が出題されていますが、設問の内容を見ると、基本から標準レベルの問題ですので、さほど難しくはありません。〔3〕は日本国憲法と基本的人権に関する問題が出題されました。日本国憲法と基本的人権は、公民分野で最初に学習する単元ですので、苦手な場合は早期に復習しておく必要があります。
以上のことから、早稲田中学校の合格へのカギは、地理(グラフ・統計資料の読み取りも含む)・歴史・公民(時事問題も含む)を満遍なく対策をすることです。また、早稲田中学校の入試問題は、漢字で習ったものは必ず漢字指定で書かせる問題が多いです。普段の学習から、漢字で書く癖を身につけておきましょう。加えて、設問を細部まで読み解く力(例えば、ふさわしくないものや誤っているものを答えるのか、正しいものをすべて答えるのかなど)も見極めながら正確に処理する判断力を養う訓練を普段の学習から取り組むことをお勧めします。

 

理科

大問数は4、解答箇所は25と例年通りの出題でした。物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつ出題されている点も変わりありませんでした。いずれの問題も受験勉強の中で見たことのある典型的な問題ですが、化学分野と物理分野は複雑な計算こそありませんでしたが、神経を集中してじっくり考えなければ解けない問題が後半部にかなりありました。解答形式は記号選択が中心ですが、15字以下の記述などもありました。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。

早稲田中学校 2018年度入試分析
早稲田中学校 2018年度入試分析

大問〔1〕はてんびんの問題でした。設問の後半は格子状のてんびんで、左右方向のつり合いだけでなく、上下方向のつり合いも考えなければならない点に気づくこと、最後の設問は試行錯誤で解答を見つけ出すことが必要でした。

早稲田中学校 2018年度入試分析

大問〔2〕は食物連鎖の基本問題ですが、仕組みをよく理解していることと外来生物についての知識があることが試されました。大問〔3〕は物質の区別の典型的な問題パターンですが、特に後半部は「2種類が溶けた」「1種類が沈殿した」などの言葉に注意し、落ち着いてていねいに考えなければ正解は難しかったかもしれません。大問〔4〕は昼夜と季節での風の吹き方についての基本問題です。ただし、15字以内の記述は練習が必要です。
早稲田中学校の入試問題は実験観察を基にした問題が多く出されます。この学校の問題に対応するためには、日頃から、「なぜ」そうなるのかを考える習慣をつけて置くことと、この種の問題を多く練習して、考え方や解き方に習熟することが必要です。合否は、じっくり解くべき問題をどの程度正解できるかにかかっていますから、基本問題は迅速かつ正確に解き進め、時間を確保する必要があります。

 

   

早稲田中学校 2017年度入試分析

早稲田中学校(統一合判偏差値 第1回:73/第2回:74)

2017年度入試情報
試験 入試日 性別 定員 出願者 志願倍率 受験者数 合格者数 実質倍率
第1回 2/1 男子 200名 787名 3.94倍 692名 238名 2.91倍
第2回 2/3 100名 1,378名 13.78倍 952名 248名 3.84倍
過去4年間の実質倍率
2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
第1回 2.91倍 3.00倍 3.09倍 2.70倍
第2回 3.84倍 4.01倍 4.45倍 3.30倍

2017年度入試では、第1回・第2回の倍率は共に2016年度よりも減少傾向ですが、2018年度入試は、過去4年間の実質倍率から推測すると、第1回・第2回共に上昇すると思われます。早稲田中学校は、早稲田系中学校の中でも特に進学校としての色合いが強く、毎年、東京大学・一橋大学などの難関国立大や医学部に多数の合格者を輩出しています。そのため、人気は非常に高くなっています。また、入試の難易度は、各教科、基本から応用レベルまで幅広く出題されています。ですから、基本的な内容も疎かにせず、広い範囲に対応できる実力を身につける必要があります。早稲田中学校合格へのカギは、幅広い知識を身につけることと、苦手単元をつくらないことであると言えます。


各教科の特徴

国語

例年通り大問数2、小問数14と例年通りの問題数でした。問題構成も例年通り、記号選択式問題とぬき出しと記述問題(50字程度)が出題されました。ただし、抜き出しの問題は1題のみの出題でした。
早稲田中学校 2017年度入試分析
今年度の受験者平均点は26.9点で、合格者平均点は33.1点でした。過去6年で最も低い点数です。大問二に難問が多くありました。大問一での出来が合否を分けたと言えます。
早稲田中学校 2017年度入試分析
早稲田中学校は60点満点であるため、基本レベルの問題を確実に得点していかなければなりません。さらに、記述問題の出来に合否を左右されると言えます。また、語彙が多ければ多いほど有利になります。記述問題を解く際に、自分の言葉で書いていく必要がありますし、文章中にもやや難しい語句が出てきます。また、記号選択問題は直接的な表現をしていないため、言葉を知らないと解くことが困難になってしまいます。

 

算数

制限時間50分・配点60点・大問5題・小問16題と、ほぼ例年通りの出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。早稲田中学校は図形問題の出題率が圧倒的に多く、年々難化の傾向にあります。切断や相似を組み合わせた求積問題はかなり難易度が高く、今年も苦戦した受験生が多かったようです。
早稲田中学校 2017年度入試分析

〔1〕の3題は基本的な解法が身についていると必ず正解できる問題なので、全問正解を目指したい問題です。まず(1)は規則を発見できれば効率的に解けますが、実際にひっ算の計算を丁寧に書いて正解した生徒の方が多かったようです。普段からひっ算を含め、途中式を整理して書く習慣をつけていると、難無く正解できたと思われます。(2)(3)は問題文を正確に読み、整理していけば正解できる問題でした。〔2〕の図形の小問集合では(1)は角度の基本問題なので、解くのに時間はかかりませんが、(2)の正六角形の求積問題や(3)の立体図形の切断の問題は、一見易しそうに思えますが少し難解な問題。相似や切断の知識を使って丁寧に考えていく問題でした。〔3〕以降は応用レベルの大問が続きます。〔3〕は 時計算の問題。時計算は受験生が苦手としている単元の上位に必ずある単元なので、合格するためには標準レベルの問題は解けるように準備しておくとよいでしょう。〔4〕は倍数と場合の数のサービス問題。約数や倍数を含む数の性質の問題は数学的思考に直結するので、出題率は常に高くなっています。この単元はパターン的な解き方が多いので、基礎知識の定着とともに必ずマスターしておきましょう。〔5〕は図形の移動の問題。移動の作図が(1)の問題でしたが、イメージを正しく持てないと書けません。点や線、図形がどのように移動して行くか、パターンに分けて書いて練習し、イメージが正しく持てるように準備しておくことが必要です。(2)、(3)は難問。時間のある時にじっくりと過去問や類題で練習しておくとよいでしょう。
早稲田中学校 2017年度入試分析
早稲田中学校 2017年度入試分析
早稲田中学校攻略=図形問題の攻略です。まず基礎知識を使いこなせるようになると、相似や図形の性質、グラフの読み取りが混ざったハイレベルの複合問題に挑戦し、センスを磨くことです。また、早い段階で早稲田中学校に特化した図形問題で訓練をしていくとより一層効果的です。

 

社会

大問数3題・小問数37題と例年通りです。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。早稲田中学校合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。
早稲田中学校 2017年度入試分析

〔1〕は日本各地の自然や産業などについての問題が出題されました。全体的に基本問題・標準問題が多いので、大半の受験生は高得点が取れたのではないかと思われます。その中でも、問6・問7は、自分の頭の中で日本地図が思い描かれているかが試される問題でした。日本地図を取り入れた学習を行っていた受験生にとっては、有利だったのではないかと思われます。
早稲田中学校 2017年度入試分析

〔2〕は日本と朝鮮の外交史を題材とした問題が出題されました。例年は歴史の総合問題が大問の中心でしたが、今年度は、外交・戦争史を中心としたテーマ史でした。問題の難易度も地理と同様、基本から標準レベルでしたので、高得点が取れたのではないかと思われます。〔3〕は国民の祝日を題材とした問題が出題されました。国民の祝日を題材にした問題は、過去に早稲田実業や慶應附属校でも出題されました。このように、国民の祝日を題材とした問題は、近年の中学入試で多く見られますので、国民の祝日名と日にちの全てを答えられない受験生は、今のうちに確実に覚えておく必要があるでしょう。

早稲田中学校 2017年度入試分析
以上のことから、早稲田中学校の合格へのカギは、地理(グラフ・統計資料の読み取りも含む)・歴史・公民(時事問題も含む)を満遍なく対策をすることです。また、早稲田中学校の入試問題は、漢字で習ったものは必ず漢字指定で書かせる問題が多いです。普段の学習から、漢字で書く癖を身につけておきましょう。加えて、設問を細部まで読み解く力(例えば、ふさわしくないもの誤っているものを答えるのか、正しいものをすべて答えるのかなど)も見極めながら正確に処理する判断力を養う訓練を普段の学習から取り組むことをお勧めします。

 

理科

大問数は4、解答箇所は23と例年通りの出題でした。物理・化学・生物・地学の各分野から1題ずつ出題されている点も変わりありませんでした。いずれの問題も受験勉強の中で見たことのあるテーマで、その点では取り組みやすかったはずです。しかし、問題レベルは決してやさしいというわけではなく神経を集中して取り組まないと、思わぬ失点をしてしまう恐れがあります。解答形式は記号選択と用語・計算結果記入がほとんどで、ほかに空欄補充の形で8字の記述とグラフ作成の問題が出題されていました。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。
早稲田中学校 2017年度入試分析

大問〔1〕は昆虫の問題でした。設問はからだのつくりや変態、冬越しのすがたなどいずれも基本的なものばかりでした。そかし、それだけに確実な知識を持っていなければなりません。大問〔2〕は電磁石。設問ごとに電流の向きが変わっているなど、その条件を正確に把握することが大切でした。大問〔3〕は鉄の酸化の問題でした。実験結果の表の読み取りの正確さが要求されています。また、グラフを描く設問がありました。これは、昨年度の第1回入試および今年度の第2回入試でも出題されていますので、今後も出題される可能性があると思われます。普段からしっかりグラフを書く練習を勉強の中に取り入れ、慣れておく必要があります。大問〔4〕は天体の分野からの出題でした。設問は月の見え方、星座早見および計算問題でした。特に問5の計算問題は少し難易度が高く、この問題が正解できた受験生は合格にグンと近づくことができたはずです。
早稲田中学校 2017年度入試分析

早稲田中学校の入試問題はいずれも実験観察を基にした問題です。この学校の問題に対応するためには、結果だけを暗記したのでは準備不足です。「なぜ」そうなるのかを考える習慣が大切になってきます。また、問題数は多くはないのですが、試験時間と内容を考えると、迅速に問題を解き進める必要があります。早く正確に解く練習も必要でしょう。

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