早稲田大学高等学院中学部 2020年度入試分析

 

 

早稲田大学高等学院中学部 2020年度入試分析

 

各教科の特徴

 

国語

≪2020年度入試分析≫

問数2題、小問数19題と、ほぼ例年通りの問題数でした。文章は短い論説文と長文の小説と、こちらも例年通りです。また、問題の形式も書き抜きと記号選択が中心となっており、記述は2題出題されました。

≪2020年注目問題≫

 

簡単な問題から難易度の高い問題までまんべんなく出題されています。漢字も難しい漢字ではありませんが、小学生にはちょっと難しい熟語で出題されています。四文字熟語についてもそのものを問うのでなく、知識を使って答えさせるなど、持っている知識を使うことが求められています。

記述も45文字以内が2問あり、文章の長さも考えると時間的にも厳しい試験問題だと言えます。出てくる言葉も小学生には難しい単語が出題されるので、普段から難しめの文章に触れることが必要だと言えます。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

算数

≪2020年度入試分析≫

制限時間50分・配点100点・大問4題・小問18題と、昨年に比べ大問数は変わっていませんが、小問数が4題増え、やや難しくなったイメージの出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。

今年は1の(1)(2)は、数の性質の基礎知識を利用して時間をかけずに整理する問題です。最初で戸惑うとタイムコントロールができなくなるので、標準レベルまでの数の性質の問題演習は必須です。徹底した問題演習でセンスを磨くと同時に、整数に関する様々な知識を身につけると効果的です。(3)は場合の数の標準問題。(4)は毎年図形問題が出題され、今年は平面図形の折り返しの問題でした。毎年のこととなりますが、1は時間をかけずに全問正解が必須となります。次に2平面図形の切り取りの問題です。問題文をよく読み、決められたルールを理解し、問題文に沿って解き進めていく問題です。3は速さの条件整理の応用問題です。問題文から場面を整理して思考を積み重ねる問題です。「例えば」と問題文中にある内容を正しく理解できるかどうかがポイントです。記述問題が含まれているので、普段から考え方や途中式は書く習慣を身につけておきましょう。4は平面図形の折り返しと速さの複合問題の問題です。(1)は点が動くイメージが持てれば時間をかけずに解ける問題。(2)からは複雑な問題が続きます。問題文を自分なりに整理し、図やグラフに書き直して考えてみると解決の糸口が見えてきます。自分でじっくりと考える問題演習を行う勉強時間を確保しましょう。

 

≪2020年注目問題≫

2 平面図形の切り取りの問題です。

手順を理解し自分なりに表を書いて考えるとわかりやすくなります。丁寧に思考を積み重ねていくと正解にたどり着きます。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

 

≪合格のために≫

早大学院合格を勝ち取るためには

1 高度な計算力を身につける。

2 単元学習は早めに終え、処理能力を磨く。

3 長文の問題に対応できるように、早い段階から時間をかけて進めておく。

4 頻出単元の速さや平面図形・立体図形の問題は苦手分野を作らず、自信を持って本番が迎えられるように、色々な問題に挑戦しおく。

 

問題文が長いのが、早大学院の特徴です。文章をながめているだけでは難問は難問のままです。問題文から図やグラフを正確に書けるように練習しておきましょう。解く糸口がつかめ、正答率が上がります。

社会

≪2020年度入試分析≫

大問数は5題、小問数は48題と例年通りでした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。早大学院合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

1は日本のコンビニエンスストア・総合スーパー・百貨店を題材とした問題が出題されました。全ての設問が、表から読み取れることを答えさせる問題ですので、データを読み解く力があれば解ける問題です。2では日本の火山に関する問題が出題されました。ここでの設問は、全て基本~標準レベルの問題ですので、確実に取らなければなりません。3は日本文化を題材とした歴史問題が出題されました。中でも問9は、本文を参考にして具体例を挙げつつ、100字以内で記述する問題が出題されているため、時間配分を意識して解かなければなりません。

 

≪2020年注目問題≫

4は日本の世界文化遺産に関する問題が出題されました。設問の中には、「漢字で答えさえるものや誤っているもの」といった指定の問題ですが、焦らずに落ち着いて解けば高得点は取れると思われます。5は2019年に起きた出来事を会話文形式で出題されました。どれも問題のレベルが標準問題なので解けなくてはいけません。最後の設問8は、「プロ野球のセ・リーグ6球団のホームゲーム入場者数」の表から読み取れることを答えさせる問題が出題されていますが、1と同様、データを読み取る力があれば解ける問題です。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

早稲田大学高等学院中学部の歴史では、中世~現代を出題する割合が高いので、中世~現代までの流れはしっかりと把握しておきましょう。また、時事問題も他の早稲田系属校に比べて出題されやすいです。普段からニュースや新聞に目を通す習慣を身に付けましょう。

≪合格のために≫

早大学院の合格へのカギは、どの分野においても満遍なく対策をすること。そして、ニュースや新聞等を見る習慣をつけ、常に日本や世界の情勢を把握しておくことです。また、早大学院は、他の早稲田附属校の中で記述問題の出題が多いです。そのためには、普段の学習から一つの社会用語(人名・地名・出来事など)から沢山のキーワードを導き出す訓練(点と点から一つの線にする訓練)をしておきましょう。

 

 

理科

≪2020年度入試分析≫

大問は4題。解答個所は32と若干減少したものの,物理,化学,生物,地学から各1題ずつの出題は昨年と同様でした。計算を必要とする問題の割合もやや高く,正確かつ迅速な計算が必要とされました。また,問題文や図からしっかり判断しなければならない問題もあり,理科の総合力が問われる出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題,Bは標準問題,Cは応用問題をそれぞれ示します。

大問1は「ものの燃え方,酸と金属の反応」ついての問題でした。基本的な問題が中心で,普段の学習ができていれば解けない問題はなかったはずです。大問2は「昆虫(節足動物)」に関する問題でした。昆虫とクモの基本的な知識を問う問題の中でノコギリクワガタの大あごを図示させる問題が目を引きました。平成27年度にカブトムシの角を描かせる問題がありましたので,準備できていた受験生も多かったのではないでしょうか。

大問3は「光」。前半は光の直進性,後半はとつレンズについての問題でした。問題文や図・表を正しく読み取り判断することが必要でした。決して難しい問題ではありませんが戸惑った受験生も少なからずいたはずです。

大問4では「太陽系の惑星」の問題が出題されました。惑星の見え方および水生の運動に関する問題でした。知識,理解力,計算力,判断力全てが問われているような問題でした。難易度は他の問題に比べると高めで,最も差のついた問題だったでしょう。

金星の見え方などのお勉強がなされていて,かつその内容がしっかり理解できていれば,その知識を利用できました。丸暗記のような表面上の学習だけでは対応しきれなかったはずです。

 

≪出題分野分析表≫

多少の出題頻度の違いはありますが,単元別の出題傾向は大きな偏りはありません。これは今後も同傾向と考えられます。

≪合格のために≫

早大学院の合格を勝ち取るためには,

1.基本的な知識を完全にしておくだけでなく,幅広く「知る」ことを心がけること。

2.初めて見るような図やグラフでも問題文の中にヒントが必ず含まれています。それを見落とさない力を身に付けること。

3. 基本から標準的な計算問題を速く解く練習を繰り返すこと。

覚えるだけではなく知識からさらに思考できるよう,日ごろ意識して演習をし,様々な問題へ対応できるようにしておくことが大切です。

40分の試験時間では決して余裕がある問題ではありません。試験時間の使い方も練習していく必要があります。

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