慶應義塾湘南藤沢中等部 2021

入試分析

慶應義塾湘南藤沢中等部 2021
2021年度

国語

2021年度入試分析

大問数4題、小問数27題と、ほぼ例年通りの問題数が出題されました。大問一の知識問題は、非常に解きやすいものであるのはここ数年続いています。ことわざ・慣用句についてもしっかりと対策する必要があります。大問2が短めの説明文で、大問3が長文の物語文というのもここ数年の傾向通りです。設問はそれほど難しくはありませんが、文字数的にはかなり多いので読む速度が遅い受験生は大苦戦したことでしょう。大問四の作文では文字数が140文字であったことと改段落が不要であったことから、長めの作文となりました。特別な対策が必要な変更ではありませんでしたが、時間不足に陥った受験生がいるかもしれません。

2021年注目問題


 慶應義塾湘南藤沢中等部では毎年出題される作文です。140字以内という字数制限、そして、改段落をしない等の条件を守ることが第一に気を付けることです。 そのうえで、自分の考えたことを表現できるか、です。書くときは背伸びせず、自分が無理せずに書ける内容を選んでください。また、前向きな内容をかくようにしたほうがいいのではないでしょうか。 大問一から三の難易度がそれほど高くありませんが、大問四に時間がかかるので、時間配分にも工夫をしないと、時間が足りなくなるかもしれません。受験を予定している方は過去問などで十分に練習を積むとともに、塾等で指導者に添削してもらい、アドバイスをもらうといいと思います。

過去10年の単元別出題傾向

算数

2021年度入試分析

大問数は6、解答箇所は18と昨年と変化はありませんでした。問題難易度は応用問題が少なく解き方をしっかりマスターすれば解き易いと思います。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。

【1】・【2】は基本的な計算と図形、文章問題になっています。時間をかけずに全問正解が必須なところとなっています。【3】は立体と水を用いた問題。文章とグラフを読み、時間によって水面の高さがどう変わっているかを把握できれば正解できる問題です。【4】は数の規則性の問題。文章から問題のルールをしっかりと理解することが重要な問題になっているため、焦らずに問題を読みましょう。【5】は旅人算の問題。状況によって登場人物の速さが変わるので、状況を頭の中で理解して段階に分けて距離を導くことができれば難しくはありません。【6】は図形を用いた場合の数の問題。問題にあるルールが理解できるかできないかで難易度が変わります。理解できれば難しくはないと思いますので問題をしっかり読んで丁寧に解くことが重要です。

2021年注目問題

【4】数の規則性の問題です。

慶應義塾湘南藤沢中等部では数の規則性の問題は毎年1題は出題されますので、色んなパターンに触れておくといいでしょう。

過去10年の単元別出題傾向


合格のために

  1. 高度な計算力を身につける。
  2. 基礎力は早目に完成させる。
  3. 場合の数や条件整理は典型問題を解きこむ。
  4. 速さの問題は問題文を読んで、状況を理解して計算式を導きだせるようにしておく。

社会

2021年度入試分析

大問数7題・小問数34題とほぼ例年通りです。例年、出題されている「地形図の読み取り」は1問の出ていませんでしたので、時間配分にいくらかの余裕があった入試問題であったと思われます。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。慶應義塾湘南藤沢中等部合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

【1】は「東北地方の地理」に関する問題が出題されました。大問の大半は、統計資料問題ですので、最新の統計資料を把握しておく必要があります。【2】は「日本の食料問題」が出題されました。2020年度入試では、「世界の食料問題」が出題されましたので、対策をしていた受験生にとっては有利に働いたのではないでしょうか。中でも問4の「カカオ豆・コーヒー豆・茶の生産順位の統計資料」からカカオ豆の生産順位を答えさせる問題は、知っていなければ解けないかもしれませんが、それ以外の設問は基本~標準レベルですので、確実に正解しておかなければなりません。【3】は「日本列島を通る経線」について説明している問題が出題されました。問題の難易度は、基本~標準レベルですが、地図を問題文に掲載していませんので、頭の中で日本地図がイメージで来ているかどうかを試す問題としては、非常に良い問題です。

2021年注目問題


【4】は「大塩平八郎の乱」を題材とした歴史問題、【5】は「日清戦争から日露戦争に至るまでの日本国内の様子」を題材とした歴史問題、【6】は「日本国憲法」に関する問題がそれぞれ出題されました。どれも基本から標準レベルの問題ですので、ここでの失点は許されません。むしろ全問正解していてもおかしくはない問題です。中でも【4】の問2は、「江戸時代の大阪の様子」について説明した文で正しいものには○、誤っているものには×を答えさせるという内容でした。慶應湘南藤沢では、例年このような形式で出題されます。必ず本文や設問の前後にヒントとなるワードが書かれていますので、本文と設問を細部まで読み取る力が必要です。普段の学習から意識して問題に取り組んでいる受験生にとっては、有利だったと思います。【7】は「地方自治」を題材とした公民の問題が出題されました。中でも問1の「日本全国の市町村の数」を表にした問題は、正しい組み合わせを答えさせる問題が出題されましたが、それ以外の問題は教科書や参考書で一度は習ったことがある内容ですので、確実に正解しておきましょう。

過去10年の単元別出題傾向


慶應義塾湘南藤沢中等部の地理は、各地方の特色と地形図の読み取りを出題される割合が高いです。各地方の特色は、国土・農業・水産業・工業・人口などと併せて出題されます。苦手な場合は、早期に対策をする必要があります。

合格のために

湘南藤沢の合格へのカギは、どの分野においても満遍なく対策をすることです。特に、2021年度入試では出題されませんでしたが、「地形図の読み取り」は、大手進学塾では小学4年生時に学習して、その後小学5・6年生で再度、時間を設けて学習することはありません。縮尺と等高線・地形図の読み取りが苦手な受験生は、早期に対策しましょう。また、湘南藤沢は他の慶應附属校3校の中で、設問を細部まで読み解く力が特に必要です。(過去の入試問題では、正しい答えが1つだけではなく、2つ以上あるものもありました。)正しい答えを見極める判断力を養う訓練を普段の学習から取り組むことをお勧めします。

理科

2021年度入試分析

大問数は4,解答箇所は21と昨年と変化はありませんでした。出題レベルは基礎的なものがほとんどですが,選択問題の選択肢の数が多く正解と似ているものが配置されています。25分という短い試験時間から,速く正確に正しい選択肢を選ぶ判断力が必要になってきます。記述問題も少し長く書かないといけない問題が2問ありましたので,より選択問題での時間の使い方が重要になってきます。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題,Bは標準問題,Cは応用問題をそれぞれ示します。

【1】は,「磁石」の問題。磁石の性質と磁石にひきつけられる金属はなにか,磁石がつくる磁界などの知識をしっかりと把握し理解しておけば解くことは容易な問題です。【2】は,「気象」の問題でした。2020年8月の東京都心で猛暑日が観測史上最多を題材に問題が作られています。「熱中症警戒アラート」に関する設問もあるため,ニュース等に関心を持って触れておくことが必要です。【3】は,「ヒトの体」についての問題。骨の役割と主な成分,そして筋肉の動き方が出題されていました。問6は普段,私たちが食べている食材が動物のからだにおいてどの部分なのかを問う問題でした。授業として習うことはありませんが,一般的な知識として知っておくべきことなので,普段自分が食べている物はどのようなものなのか興味を持つことようにしなければなりません

2021年注目問題


【4】は,「ものの燃え方」の問題。問5は木片を長い間燃やし続けるための方法を50字以内で答えなさいという問題が出題されました。科学の現象を理解するだけではなく端的に分かりやすい説明をできるようにしておかなければなりません。

過去10年の単元別出題傾向


出題の傾向としては物理・地学・化学・生物から1題ずつ選出されており,基礎的な知識を問う問題がほぼ占めているため,全分野の基礎をしっかりと身に着けておくことが必要です。

合格のために

これまで見てきた通り,慶應義塾湘南藤沢中等部の合格を勝ち取るためには,
  1. 全分野の基礎知識を確実にしておくこと。
  2. 身の回りの環境・生物への関心と理解。
  3. 一般的とされる常識や知識。
  4. テストや問題集の基本的な問題では確実に得点できるようにすること。
問題の難易度は高くありませんが,私たちが生活している身の回りと関連付けて出題される問題が頻出です。ただ単に机の上だけで勉強をするのではなく,身の回りの科学の現象に目を向けて興味を持つことが必要になってきます。
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