慶應義塾湘南藤沢中等部 2019年度入試分析

 

 

慶應義塾湘南藤沢中等部 2019年度入試分析

慶應義塾湘南藤沢中等部(統一合判偏差値 男子:75/女子:76)

2019年度入試情報
試験 入試日 性別 定員 出願者 志願倍率 受験者数 合格者数 実質倍率
1次試験
国・算・社・理
2/2 男子 70名 231名 6.60倍 394名 186名 2.12倍
女子 360名 10.29倍
2次試験
体育・面接
2/4 男子 70名 1次合格者 165名 82名 2.01倍
女子 1次合格者
過去6年間の実質倍率(1次試験のみ)
2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度
男子 2.12倍 2.20倍 1.97倍 2.30倍 2.02倍 1.89倍
女子

2019年度入試は、昨年と同様に実質倍率が2倍以上の結果となりました。また、2019年度から慶應横浜初等部の1期生が内部進学することにより、募集定員を120名から70名に減少したことで、合格の幅も狭まりました。以上のことから、2020年度入試も倍率は、上昇傾向にあると思われます。湘南藤沢の入試は、前半に文系科目(国語・社会)を実施し、後半に理系科目(理科・算数)の順番で試験を実施します。一般の中学入試では、国語・算数・社会・理科の順番で試験が行われるため、受験生は、このペースに慣れてしまっているため、国語で躓いても次の算数を早い段階で気持ちの切り替えができます。しかし、湘南藤沢の場合は、算数が最後に実施されるため、算数が得意な受験生は、普段の実力を発揮せずに涙をのむといった話をよく聞きます。つまり、入試最後の科目である算数の取り組み姿勢で合否が決まります。算数が苦手な受験生は、残り3教科の総合点が勝負になります。湘南藤沢合格へのカギは、最後の科目である算数まで一切集中力を切らさないこと。そして、試験で躓いたあるいは普段の実力が発揮出来なかった時に、精神面でのリカバリーが出来るか出来ないかにかかっていると言えるでしょう。直ぐには身につくものではありませんから、普段の学習で訓練をしておく必要があると言えます。

 

各教科の特徴

 

国語

≪2019年度入試分析≫

大問四は非常に有名な問題です。自分で考え、筋道を立てて説明する能力が問われています。もちろん、資料の読み取りが必要だったり(本年)、そこに「常識的な判断」が加味したりすることもあります。この練習を徹底的にするのは当然のことでしょう。

物語文、説明文は、設問自体はそれほど難しくありません。ただし、子供向けでない文章が出題されるなど、語彙は難しいものもあるので決して簡単に得点できるというわけではありません。

また、ことばにしてもなんにしてもただ覚えるだけでなく、理解する・使えるということが必要です。常に暗記のみに頼らない学習を心がけてください。

 

≪2019年注目問題≫

単純にことばを覚えているだけでは解答できない問題です。参考書で必死に文字情報だけで覚えた知識では解答できません。今までの経験や勉強するときの工夫が試されている問題です。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

 

算数

≪2019年度入試分析≫

制限時間45分・配点100点・大問6題・小問17題と、ほぼ例年通りの出題でした。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。今年も例年通り,【1】【2】ともに基本的な問題が出題されているので,落とさないようにしましょう。【3】【4】は,文章をしっかりと読み取って,ルールが何なのか確認していく事が必須です。決まりきった形ではなく,一つ一つ丁寧に考えて,状況把握をしていく事が解法のカギです。

まず【1】の2題及び、【2】の(1)(2)(3)は基本的な問題です。緊張せず、焦らずに正解することが必須です。【2】の(1)は折り返しの形をいろいろなところで見つけて解いて行くものです。その中で,相似形を見つけていく事も必要です。【3】は,ルールの確認が求められます。どういった形で動くのかを初めにしっかりと読み取ることが必要です。(1)が理解できれば, その後はとても簡単に解くことが出来ます。【4】(1)と(2)に従って,ルールの確認を行い,周期を見つけることで(3)まで解くことが出来ます。【5】は、一見図形の問題のように思えますが、よく問題文を読むと、流水算です。円の形をどう捉えるかが解法のカギとなります。【6】は仕事算です。(1)は正解してほしい問題です。その中で,どれだけ問題に対しての理解が早く出来るかが合格へのカギとなります。

 

≪2019年注目問題≫

【3】回転移動の問題です。

慶應義塾湘南藤沢の攻略のカギは問題処理能力です。それらを養うには全範囲の標準レベル以上の問題を一定時間で解けるようにじっくり読んで解く練習をすることです。その際に問題文中の内容を深く理解して,その問題がどういった内容で出題されているかを。また規則性の色々な問題に数多くあたり、解法パターンを覚えましょう。さらに毎年のように出題されている速さの問題や平面図形の問題は、難問でなくていいので、時間がかかる複雑な問題に挑戦し、必ず正解できるまで挑戦していくと効果的です。

 

≪過去10年間の単元出題傾向≫

慶應義塾湘南藤沢中等部 2018年度入試分析

≪合格のために≫

① 処理能力を養うため、標準レベル以上の問題は時間を計って解く練習を行う。

② 時間をかけ、複雑な問題文に挑戦し、分析能力を養う。

③ 頻出単元の規則性の色々な問題に数多くあたり、解法パターンを覚える。

 

 

社会

≪2019年度入試分析≫

大問数7題・小問数37題とほぼ例年通りです。2019年度入試は、「地形図の読み取り(縮尺)」や「緯度・経度」の計算問題が出題されていますので、1問にかける時間と見直しにかける時間の配分をそれぞれ考えて解かなければならない入試問題であったと思われます。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。慶應義塾湘南藤沢中等部合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

【1】は海の環境を題材とした地理の総合問題が出題されました。全ての問題が、記号選択問題ですが、中には適当でないもの答えさせる問題がありますので、設問を注意深く読み必要があります。【2】は北海道の地形図の読み取りと産業に関する問題が出題されました。「地形図の読み取り」は慶應湘南藤沢の頻出単元ですので、必ず対策をしておきましょう(ちなみに、過去10年間で計6年出題されています)。問2では、実際の長さを求める縮尺の問題が出題されていますが、縮尺の公式が理解出来ていれば、解ける問題ですので難しく考える必要はありません。問題の難易度は、基本から標準レベルですので、確実に正解しておきましょう。

 

≪2019年注目問題≫

【3】は戊辰戦争を題材とした地理と歴史の複合問題が出題されました。問3と問5は、自分の頭の中で都道府県の位置が頭の中で正確にイメージが出来ていて、さらにその都道府県を並べ替える力がなければ解けない問題です。この問題は、どの受験生も多くの時間を費やしたのではないかと思います。しかし、それ以外の問題を見てみますと、基本から標準レベルの問題が出題されています。もし問3と問5に30秒以上の時間を費やしたのであれば、他の問題に移って確実に点数を取る方法に切り替えましょう。以上のことから、【3】は時間配分と状況判断能力を試す上で、非常に良い問題です。

【4】は雪舟の作品を題材にした歴史問題、【5】は各時代の日本の人口を題材にした歴史問題、【6】は長崎県の地理と歴史についての複合問題でした。どれも基本から標準レベルの問題ですので、ここでの失点は許されません。むしろ全問正解していてもおかしくはない問題です。中でも【6】の問3は、江戸時代の文化・学問について説明された文について正しいものには○、誤っているものには×を答えさせるという内容でした。慶應湘南藤沢では、例年このような形式で出題されます。必ず設問の前後にヒントとなるワードが書かれていますので、設問を細部まで読み取る力が必要です。普段の学習から意識して問題に取り組んでいる受験生にとっては、有利だったと思います。【7】はお金を題材とした経済と現代の社会についての問題が出題されました。設問の中には、現在の日本に起きている事象を説明した問題が出題されています。これは、時事的要素の強い問題ですので、普段から新聞やニュースはチェックしておく必要があります。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

慶應義塾湘南藤沢中等部の地理は、各地方の特色と地形図の読み取りを出題される割合が高いです。各地方の特色は、国土・農業・水産業・工業・人口などと併せて出題されます。苦手な場合は、早期に対策をする必要があります。

≪合格のために≫

湘南藤沢の合格へのカギは、どの分野においても満遍なく対策をすることです。特に、今年度出題されなかった「地形図の読み取り」は、大手進学塾では小学4年生時に学習して、その後小学5・6年生で再度、時間を設けて学習することはありません。縮尺と等高線・地形図の読み取りが苦手な受験生は、早期に対策しましょう。また、湘南藤沢は他の慶應附属校3校の中で、設問を細部まで読み解く力が特に必要です。(過去の入試問題では、正しい答えが1つだけではなく、2つ以上あるものもありました。)正しい答えを見極める判断力を養う訓練を普段の学習から取り組むことをお勧めします。

 

 

理科

≪2019年度入試分析≫

今年度は大問数4,解答箇所24と,例年と比べ変化はありませんでした。また,物理・化学・生物・地学の各領域から大問が1つずつ出題されていたことも例年通りでした。解答形式は記号選択と数値記入がほとんどです。しかし,短いながらも記述解答問題が2問出題されており,試験時間を上手に使わないと大きな失敗をすることになりかねません。また,記号選択問題では,「すべて選び」の形式が多いので,選択問題だからと侮ってはいけない問題も見られます。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題,Bは標準問題,Cは応用問題をそれぞれ示します。

【1】は「アサガオの生育について」の問題でした。知識は小学校の教科書レベルですが,(問3)ではオオバコやカラスノエンドウのすがたを知っていなければなりませんでした。また,(問6)ではアサガオのおしべ,めしべ,花びら,がくの数が問われていることに気付けたかがカギになりました。

【2】は「月について」の問題。月の見え方や動きについての基本的な問題でした。このレベルの問題では失点ができません。【3】は「電流について」の問題でした。電流計および回路に流れる電流の大きさを問う問題でした。難易度は高くありませんが,早く正確に考えるには十分な練習が必要でした。【4】は「食塩の溶け方」の問題でした。水と食塩水を見分ける問題では,自分の経験も含めた考える力が必要でした。

 

≪過去10年の単元別出題傾向≫

物理・化学・生物・地学の領域別ではほぼ同じ割合で出題されています。その点ではバランスのよい学習が必要です。特に◎のついた単元では不得意単元を絶対に作ってはいけません。

≪合格のために≫

これまで見てきた通り,慶應義塾湘南藤沢中等部の合格を勝ち取るためには,

1.幅広い知識を確実にすること。

2.問題文を正確に速く読み取ること。

3.不得意な単元を残さないこと。

4.テストや問題集の基本的な問題では確実に得点できるようにすること。

の4つが不可欠です。そのために無駄のない適切な練習を心がけてください。

 

知識と問題文の条件を読み取る力が要求されています。

これまで見てきた通り、慶應義塾湘南藤沢中等部の合格を勝ち取るためには、1.幅広い知識を身につけていること。2.問題文を正確に速く読み取ること。3.不得意な単元を残さないこと。4.テストや問題集の基本レベルの問題を確実に解けるようにすること。この4つが必要です。そのために無駄のない適切な練習を心がけてください。

 

体育実技

①シャトルラン
※詳細は、下の図をご参照下さい。

慶應義塾湘南藤沢中等部 2018年度入試分析

②立ち幅跳び
※詳細は、下の図をご参照下さい。

慶應義塾湘南藤沢中等部 2018年度入試分析

③上体起こし
※詳細は、下の図をご参照下さい。

慶應義塾湘南藤沢中等部 2018年度入試分析

面接試験

・面接は2回実施。

・1回目は受験生のみ面接を行う(面接官は1名)。

・2回目は先に受験生が行い、その後保護者が面接を行う(面接官はそれぞれ2名)。

※詳細は、下の図をご参照下さい。

慶應義塾湘南藤沢中等部 2018年度入試分析

【質問内容】

≪1回目≫

・1週間与えられたら何がしたいですか?

・好きな数字は? 理由は?

・筆記試験で印象に残った問題は? どんなところが?

・小学校で一番頑張ったことは?

・入学したらどんな部活に入りたいですか?

・塾以外の習い事はしていましたか?

・今までに一番楽しかったこと、苦しかったことをそれぞれ教えてください。

 

≪2回目≫

・なぜ中学受験をしたいと思いましたか?

・なぜ本校を受験しようと思いましたか?

・慶應の伝統とは?

・子どもの名前の由来は?

・子どもの将来の夢は?

・子どもに普段からどんなことを言い聞かせていますか?

・どんな子どもに育ってほしいですか?

・家で継続的に行っているお手伝いは?

・兄弟(姉妹)は仲が良いですか?

・子どもを育てるにあたって注意していたことは?

・家庭内でのルールは何ですか?

・親から見た子どもはどんな性格ですか?

※2回目の質問は、受験生・保護者共に同じ質問がされる

⇒つまり、面接官は親子で意思の統一がされているかどうかをみている。

 

スマホコールアクション
コールアクション