慶應義塾普通部 2022

入試分析

慶應義塾普通部
2022年度

慶應義塾普通部
(合判模試偏差値 74)

所在地:神奈川県横浜市港北区日吉本町
調査書・報告書の有無:有
面接の有無:有(受験生のみ)
予想合格最低点 330点/400点

福澤諭吉の建学の志を脈々と受け継ぐ、大学までの一貫教育校。「独立自尊」の四字に集約される義塾建学の理念に沿い、高い品性と優れた知性を人格の基盤として、独立した思考と行動する個人の育成を目指す男子校。大学までの独自の一貫教育体制のもと、日常の学業や多くの行事を通して、自ら学び自ら考えることを繰り返すことや、多くの人との出会いから、普(あまね)く通じるゆるぎない知性と豊かな感性を身につけていく。

2022年度入試情報

過去7年間の実質倍率(1次試験のみ)

国語

2022年度入試分析

大問数3題・小問数30題と、ほぼ例年通りの問題数が出題されました。問題の形式も、記号選択問題、書き抜きの問題、記述問題と、例年通りの出題です。

2022年注目問題


注目した理由は、かなり難しい表現だからです。この問題をみたら、ぜひ今使っているテキスト・問題集にこの表現が出ているか確認してください。 もし、出ていなかったら。なおかつ、知らなかったらどうしますか? もし、出ていなかったら。なおかつ、知っていたなら、それはどのように覚えたのでしょうか? おそらく、このレベルの言葉をすべて網羅しているテキストはなかなかないと思います。だから、難しいものを買えというわけではありません。 中学受験をしていれば、どこかで必ず見かけている言葉でしょう。本来なら読書など日常生活も含めて触れていてほしい表現です(少なくとも、早稲田中の先生はそのようなお考えで出題したのでしょう)。普段から知らない言葉は辞書で調べる、ノートに書きだしておくなどの努力はしていますか?不断の努力量の差が出た問題であるといえると思います。

過去10年の単元別出題傾向

算数

2022年度入試分析

制限時間40分・配点100点で大問9題・小問13題と、ほぼ例年通りの問題数でした。問題難易度は例年同様といった感じですが、昨年度に比べ、条件整理や場合の数など、分析力や処理能力を問われる問題の出題が多かった印象です。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題となっています。慶應義塾普通部は40分という制限時間内に基本的な易しい問題と、時間がかかる複雑な問題が混在しており、タイムコントロールが合格するための絶対条件です。

まず、1.の2題は、時間をかけずに正解し、2.は、分母に2.または5.が含まれるか否かで素早く整理していきます。4.の平面図形の問題は、高さの同じ三角形を見つけることがカギとなります。今年も、速さの問題で、複雑な問題が出されました。まずは問題文を見て、どこから、何から解くか、決めてから解くと良いでしょう。8.は条件を読みとばさずに、書き出す練習をしておくとよいでしょう。①は時間をかけず正解を出したいところです。②は3つの場合。テキストで必ず見かけるパターンの問題です。その際、逃げずに粘って正解を出す練習ができていれば入試当日でも正解できるはずです。40分という時間の壁は破るには問題文を正確に読み取り、条件を整理し、スピーディーに解く練習をして処理能力を身につけるのが合格点をたたき出すカギとなります。

2022年注目問題

5.点の移動の問題です。旅人算の考え方を利用して解く問題です。

時間をかけずに正解してほしい問題です。

過去10年の単元別出題傾向


合格のために

慶應義塾普通部の合格を勝ち取るためには
  1. 高度な計算力を身につける。
  2. 基礎力は早目に完成させる。
  3. ランダムな問題集で時間を短めに設定し、スピーディーに解く練習を行う。
  4. 場合の数や条件整理は典型問題を解きこむ。
  5. 速さに関する問題は、難易度の高い問題まで時間をかけて丁寧に考えて正解を導く練習をしよう。

社会

2022年度入試分析

大問数6題・小問数29題とほぼ例年通りです。どの問題も丁寧に読み取らなくてはならない問題が出されており、問題量を考慮すると、制限時間30分内で処理するのは至難の業です。つまり、スピード力と状況判断力が必要である問題であると言えます。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。慶應普通部合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

1)は「はがき」を題材にした問題が出題されました。問題を見ると、大人なら実際に体験している・見ているので、答えられるかもしれません。ですが、子ども達からすると、はがきを書いて出す習慣が少ないので、知らなければ答えることは難しいでしょう。是非、この機会に郵便局に行ってはがきを買う、はがきを実際に書いて出して(出来れば、年賀状だけではなく、暑中お見舞いも書いて出す)みては如何でしょうか。

2022年注目問題


2)は「正距方位図法の世界地図」を使用とした問題が出題されました。この問題は、日本地図ではなく世界地図を使用しています。そのため、大陸や州(地方)がわかっていないと解けない問題や作図の問題もあるため、多くの受験生が時間を費やしたのではないでしょうか。3)は「日本の半島」に関する問題が出題されました。中でも該当する半島名を選び、その半島名を答えさせる問題は、慶應普通部の定番問題ですので、確実に正解しておかなければなりません。4)は国会を題材とした問題が出題されました。問題の難易度は全て、基本レベルですので、こちらも確実に取らなければなりません。5)は「日本の武士」を題材にした問題が出題されました。問題を見ると、資料・史料問題の読み取りが大半で、見たことのない問題もあったかとは思いますが、一度は必ず習ったことのある内容ですので、こちらも多くの受験生が正解出来たのではないでしょうか。6)は「日本の義務教育」を題材とした会話文の問題が出題されました。グラフの読み取り問題などがあるので、一見すると難しい内容に思いがちですが、問題文をよく読めば解ける内容がほとんどです。

過去10年の単元別出題傾向


慶應義塾普通部社会の歴史は、テーマ史ではなく原始~現代までの通史を出題する割合が高いです。また、公民では、統治分野を出題する割合が高いです。特に、経済は苦手としている生徒が非常に多いので、他のライバルと差をつけたいのであれば、早期に対策をすることをお勧めします。

合格のために

慶應普通部の合格へのカギは、どの分野においても満遍なく対策をすること。そして、3)で出題されたように、最新の統計資料・グラフ(特に地理分野に関係するもの)なども目を通しておくことが必要です。また、慶應普通部は、他の慶應附属校の中で記述問題の出題が多いです。そのためには、普段の学習から一つの社会用語(人名・地名・出来事など)から沢山のキーワードを導き出す訓練(点と点から一つの線にする訓練)をしておきましょう。

理科

2022年度入試分析

大問数は4と昨年と同じでした。小問数は26となり少し増えましたが,全体のボリュームとしてはあまり変化ありませんでした。30分の試験時間を考えると、試験自体の難易度は低いとはいえません。出題レベルは基礎的なものから標準的なものがほとんどですが、記述問題が5問出題されており、また,グラフを描かかせる問題が1問,作図をする問題が3問あるなど,処理速度が要求されています。6年連続で記述問題が出題されているため記述問題への対策が必須となります。グラフを描く問題も2年連続で出題されているため、その対策も必要です。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。

問1は燃焼の問題でした。設問はロウソクが燃えるときに酸素を使い,二酸化炭素と水蒸気ができることを知っていれば,難しくはない問題ばかりでした。問2は天気に関する問題。基本的な問題ばかりですが,設問4.(2)は自分の考えと理由を答えさせる問題になっており,面白い問題です。主体性をもって行動することができるかが問われている問題かもしれません。

2022年注目問題①


どちらかといえば国語の問題です。気象現象に関するオノマトペを問う問題です。読書や国語の読解問題でふれたことがあったのではないでしょうか。問3は光について問う問題。鏡による光の反射とそのときにできる像に関する問題でした。光の進み方について作図を用いてお勉強した経験で差がついた問題でした。問4は植物の問題でした。スミレを題材にした問題でしたが,男の子の受験生には苦戦した人もいたかもしれません。スミレの花や葉の形を選ばせる問題がその一例です。また,スミレの葉を食べる昆虫や,種子の散布方法など少し深い知識を問う問題まで出題がありました。

2022年注目問題②


いわゆる「慶應らしい」問題です。身の回りの生物や自然現象に興味・関心を持ち,そこからも知識を吸収する姿勢が必要です。

過去10年の単元別出題傾向


慶應義塾普通部では特に生物分野において、幅広い知識が要求されます。基礎的な知識を習得しておかなければいけないのはもちろん、「身の回りの生物への関心と理解」が不可欠です。

合格のために

慶應義塾普通部の合格を勝ち取るためには
  1. 全分野の基礎知識を確実にしておくこと
  2. 身の回りの生物や現象、環境への関心と理解
  3. データ・計算を迅速に処理できる能力
問題の難易度は高くありませんが、私たちが生活している身の回りと関連付けて問題が出題されます。出てきやすいです。ただ単に知識を身に着けるだけではなく、「実際に使える生きた知識」と「科学への興味」が,当校の受験準備には不可欠です。また,その上で出題傾向にあわせた十分な対策が,合格を勝ち取るためには必須です。
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