慶應義塾中等部2022

入試分析

慶應義塾中等部
2022年度

慶應義塾中等部
(合判模試偏差値 男子:74/女子:77)

所在地:東京都港区三田
調査書・報告書の有無:有
面接の有無:有(保護者同伴面接)
予想合格最低点 260点/300点

中等部は、福澤諭吉が早くから説いていた女子教育の重要さを反映し実現した男女共学校。「独立自尊」に根ざした、本当の意味で楽しい「自由」を味わえる。中等部の自由でのびのびとした明るい校風の中でじっくりと時間をかけて「自分」を磨き、慶應義塾の一貫教育において、将来社会の先導者となるための力を養ってほしいと考えられる。

2022年度入試情報

過去7年間の実質倍率(1次試験のみ)

国語

2022年度入試分析

大問数は例年通り5題、小問数は43題とほぼ例年通りのボリュームです。問題の構成は、小説文、随筆文、短歌、知識(創作慣用句)、漢字の書き取りの順です。大問1は大問2よりも長文ですがいつも通りであり、特に問題はないでしょう。漢字が15問というのも変わらない傾向です。短歌を子どもの成長順に並び替えるという問題も目新しい形式ですが、和歌が数年に一度出題されていることを考えると、準備はしてあるはずです。  創作慣用句はSDGsを主題として創作された慣用句でした。SDGsについては昨年も話題になっていました。国語でも時事問題が話題になるのが中等部らしい問題だともいえます。もちろん、時事問題そのものが問われているわけではありませんが、ある程度内容を理解しておくことは大切です。読解でもそうですが、いろいろな話題についていけるようにしてください。

2022年注目問題


前後の文章を読めばそれほど難しいものではないと思います。カは、後半に「浪エネ」とあるので、4の省エネが正解になります。他の学校の問題でも上げましたが、「思考力」「判断力」「表現力」を使う問題、その基盤となる「読解力」を試される問題というのは現在の教育が目指す方向性でもあります。このような問題に対してポジティブに準備をし、立ち向かってほしいと思います。

過去10年の単元別出題傾向

算数

2022年度入試分析

合否を分ける問題は【2】の魔法陣、【3】の図形の小問集合で、どれだけ稼げるかです。また逆に【5】の(2)は捨て問と考えて良いので、手を付けないほうが良いです。あとは、残りの問題をミスなく解けるか、それが一番重要な問題になります。計算自体は面倒ですが、落ち着いて解けば汚い答えでも推測がつくように問題形式が作られています。

受験でオーソドックスな問題が多いので、Bレベルの問題をいかに回収するか、が重要になります。

2022年注目問題

【3】 (3)の問題です。

過去10年の単元別出題傾向


合格のために

慶應義塾中等部の合格を勝ち取るためには
  1. とにかく基本問題を徹底的に反復すること。
  2. 基本問題を1問も取りこぼさず、標準的な問題も解ける(もしくは得意分野を重要単元から何個か作れるかどうか)。
  3. 捨て問を捨てる勇気を持とう!

社会

2022年度入試分析

大問数は2022年度より1題少ない4題で、小問数も2021年度の38題から18題と少なくなりました。今年度は、50字以内の記述が2問出題されていますので、考えて記述する問題が出ている分、小問数は減らしてきたのではないかと思われます。以下に設問ごとの難易度をまとめました。Aは一般的な基本問題、Bは標準問題、Cは応用問題をそれぞれ示します。慶應中等部合格のためには、AとBの問題は確実に正解しておかなければなりません。

今年度も記述問題が字数指定の問題が出題されました。例年出題されていた「生活に関する問題」もしくは「福沢諭吉に関する問題は、今年度出題されていませんでしたが、しっかりと対策をしておきましょう。次に、大問毎の問題を見てみましょう。【1】では、「日本にある歴史的建物・施設」を題材とした問題が出題されました。今年度は、日本地図から該当する場所を選び、それに関係のあることがらを答えさせる問題です。これは、慶應中等部がもっとも好む問題の出し方ですので、慶應中等部を志望する受験生は必ず正解しなければなりません。【2】では、「戦後の日本」に関する年表問題が出題されました。どの問題も基本レベルの内容ですので、失点は許されません。【3】では、「関東地方の自然」について出題されました。この問題も【2】同様、基本~標準レベルの内容ですので、多くの受験生が正解したことと思います。【4】では、「江戸時代から現在までの交通の発展」を題材とした問題が出題されました。中でも問3と問4は、20字以上50字以下で記述させる問題が出題されました。長文記述の問題は2018年度入試から5年連続で出題されていますので、しっかりと対策をしていなければ解けない問題です。まず、この問題を初見で見た時に、多くの受験生は残り時間から逆算して、どのくらいの時間を費やせるのかを考えて解いたのではないでしょうか。ですが、問われている内容は難しくはありませんので、必ず何かしら書くこと重要です。今年度の問題は、例年のような最後に「解答欄の枠内おさまる程度で述べなさい。解答する時には、解答欄からはみ出さないように気をつけましょう。」という決まりがなく、全て時数指定で記述させていますので、文章を要約する力が必要です。

2022年注目問題


過去10年の単元別出題傾向


慶應義塾中等部の公民は、日本国憲法と統治分野(国会・内閣・裁判所)の出題割合が高いです。特に国会とは、過去に3年連続で50字前後の記述の問題が出題されています。また、慶應義塾中等部特有の生活に関する問題」もしくは「福沢諭吉に関する問題も対策をしておく必要があります。

合格のために

慶應義塾中等部の合格へのカギは、どの分野においても満遍なく対策をすることや日頃からさまざまなことに意識しておくことです。今年度で言えば、「現在使用している貨幣」や「震災発生時に他の私立学校の生徒の避難も一時的に受け入れる約束を結んだ理由」を答えさせる問題などです。今、日本や世界でおきている問題をあなた自身どう思うのかを慶應義塾中等部は求めています。こういった問題は、机上の勉強で身につくものではありません。塾のテキストに頼った勉強方法では合格点を稼ぐことは出来ないといえるでしょう。そして、今年度では出題されなかった「日常生活に関する問題」を実際に体験することも必要です。ご家庭内で日本の風習や習慣をお子様に教えてあげることに加えて、専門の対策ができる個別指導での学習が必要であると思われます。

理科

2022年度入試分析

今年度は大問数が5題,小問数は20,解答箇所は24とほぼ例年と同じです。出題形式はほとんどが選択問題ですが,用語記入の出題が2箇所あり,また昨年と同様に記述解答形式の設問が1つ出題されました。難問はありませんでしたが,昨年度に比べると若干解きづらい問題が多かったようです。しかし,今年も「ミスなく,素早く,確実に」解く必要があることは変わっていません。以下に設問ごとの難易度を示します。Aは一般的な基本問題,Bは標準問題,Cは応用問題です。

【1】は「動物」の問題。基礎的な問題でしたが,(5)のアメンボが水面に立てる理由の選択問題は迷った受験生もいたのではないでしょうか。【2】は「てこの原理」。設問は,洋ばさみとつめ切りのてこの3点が中心でした。【3】は「二酸化炭素」についての問題でした。二酸化炭素の性質が理解できている上で題意が読み取れていれば対応に難しくはなかったはずです。【4】は「電気回路」。少し時間がかかってしまった受験生もいるのではないでしょうか。設問を理解した上で,9つの回路図をしっかり見て考える必要がありました。この問題への対応が合否を分けたかもしれません。【5】は「月食・日食」の問題でした。月に関する基本的な知識があれば対応可能な問題ですが,(4)の月食の観測された順を答える問題などは,一瞬「?」がついた受験生もいたのではないでしょうか。

2022年注目問題


(3)は記述問題でした。20字の短い記述ですが,昨年度に続き出題されていることから,受験に向けて対策はしておくべきでしょう。

過去10年の単元別出題傾向


生物,天体などやや偏りが見られるものも,全ての範囲でていねいな学習しましょう。難度の高い問題は少なく,短い試験時間の中で正しい知識を素早く使えることが求められます。観察や実験を含む問題が多く出題されます。

合格のために

これまで見てきた通り,慶應中等部の合格を勝ち取るためには
  1. 基本的な知識は素早く確実に使えるようにすること。
  2. 問題文や図,グラフを読み取る力を養成すること。
  3. 身の回りの現象に興味を持つこと。
生活の中やニュースなどで見られる現象に普段から関心を持てているかを求められています。周りの環境や自分がどんなものを食べているかなどに目を向け,調べるようにすることが大切です。
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