いつもお読みいただきましてありがとうございます。
中学受験カウンセラー野田英夫(のだひでお)です。
中学受験は「親の受験」なのか?
「親のための受験」なのか?
大手集団塾からは、
『中学受験の成否は、「親の努力」次第である』と言われる。
これは果たして正しい「努力」といえるのだろうか?
この親の「努力」とは、
時間も、配慮も、お金も、
受験へどれだけ注ぐことができたか?
これが問われることになる。
「親の受験」とは、
「親のための受験」であり、親のプライドをかけた戦いなのだ。
しかし、最初から親のために受験を決めた親なんていない。
受験をはじめた頃は、大切な「子どものために」受験をはじめたはずだ。
では、なぜ「子どものための受験」から、
「親のための受験」になってしまうのだろうか?
原因は、
「価値判断を盲目にしてしまうから」である。
先週も書いたことだが、
集団指導で理解できなかった。
それを親がフォローする、
または個別指導でフォローしてもらう(追加でお金を払って・・・)
この錯誤に気づいていない人がどれだけいるか。
理解させるのが授業であるし、
理解させられないなら商品としては欠陥である。
なぜ欠陥商品を買わされて自分で保証しなければならないのか?
このように正しい価値判断を親はできなくなっていく。
「価値判断のできない盲目になってしまうから」である。
ではなぜ親は正しい判断ができなくなってしまうのか?
それは、
塾による「過剰な競争」が原因だ。
過剰な競争の渦中に巻き込むことで、
親の冷静な判断能力を奪ってしまうからだ。
例えば、
大手集団塾に通う「Aくん」。
現在の成績は、偏差値「50」をいったり来たり。
偏差値「62」の大学付属校を志望。
塾の個別面談の場で、
お母さんは教室長からこう告げられます。
「いまの偏差値では志望校合格は難しいですね。
現在の偏差値は50前後ですから、なんとか偏差値10くらいは上げていきましょう。」
「また、Aくんのいる12番手クラス(16クラス中)からは過去にひとりも志望校への合格者は出ていません。ですから少なくとも4番手クラスまでクラスアップできるように努力してください」
「お母さんは、Aくんの成績を上げるためフォローをしていますか?」
これを聞かされた保護者はどのように感じるか?
「偏差値を上げないといけない」
「塾のクラスを上げなければならない」
「母親である私が授業のフォローをしなければならない」
こうやって成績の責任を母親が背負うことになる。
「子どもの成績が悪いのは母親である私の責任…」
こう思うようになっていく。
塾側としては、
これで一丁上がりである。
まんまと塾のシステムに丸め込んだことになる。
成績が悪くても、塾の責任ではなく親の責任にできた。
さらに、塾の競争に巻き込むことにより、
塾の成績を上げること、塾のクラスを上げること、
これに目的をすり替えることができたのだ。
そもそも塾の成績を上げたら、
志望校に合格できるのか?
そもそも塾のクラスを上げたら、
志望校に合格できるのか?
その考え自体が錯誤である。
志望校に合格させたいのであれば、
志望校が受験生に求めている、
必要としている“学力”を身につけるべきなのだ。
また、母親たちにとって、
難関校に合格させた母親というのは羨望の眼差しでみられるようになる。
これに憧れて自分も目指してしまう母親も多くいる。
受験を成功させた母親からのアドバイスは絶対であると妄信してしまう。
そして、そのやり方を絶対視することになる。
自分の子どもに適していようが適していまいがお構いなしに、
子どもに強制するようになる。
そしてそれがエスカレートして教育虐待に発展してしまう。
そうなると子どもの自己概念は大きく下がることになる。
本当に厄介である。
もうこうなると「子どものための受験」から、
すでに「親のための受験」になっている。
当然ながら受験は失敗に終わることになる。
もっと詳しい話が聞きたい方は、
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では、また!
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医師を目指す親子が中学受験でやりがちな2つの誤解
難関進学校と大学付属校「併願の落とし穴」
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過去の事実はけっして変えられないが、
過去の解釈はいくらでも変えられる。
過去の事実に縛られると、
未来の可能性を縛ってしまうことになる。
未来の解釈をするのはあなた次第である。
野田 英夫
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