中学受験は「学歴」を手に入れる手段なのか?

塾長ブログ

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■日本はまだ「学歴社会」なのか?

日本は「学歴社会」か?

以前ほどではないとしても、

いまもわずかながら「学歴社会」といえる。

しかし、「学歴社会の終焉」がすぐそこまで来ている。

あの池上彰氏は、

日本は「学歴社会」ではなく、

学校歴社会である」と言っている。

なるほど!

「私は大卒です」では通用しないが、

「私は早稲田大学を卒業してます」というと、

評価をされる。

だって大学も選ばなければ「全入時代」ですからね。

だれだって入れる大学、そこを卒業してても、

評価なんかしてくれない。

「終身雇用」や「年功序列」が終わりを告げ、

これから先、「学歴」だけではまったく通用しない、

そんな時代がすぐそこまで来ている、

すぐそこに「実力主義」の時代が押し寄せて来ているのだ。

このブログで以前も登場してくれた私の旧友。

上場企業の人事部勤務の彼曰く  こうだ。

「確かに以前は、上の大学から、一流大学から採用していた。

上から採用していった方が、優秀な人材である確率が高まるからね。

大量採用していたから、数うち当たるの原理。」

「でも、いまは退職を見越して大量採用する時代じゃない。

上の大学から順番に採用するんじゃなく、

使える人材だけを採用するようにしている。」

「東大だから即採用なんて大昔のこと。

使えない人材だったら、東大だろうと、

早慶だろうと採用はしない。」

「ちなみに優秀な奴は給料のいいよそへ引き抜かれ、

使えない奴が会社に依存して残るね。

だから、なおさら使えない奴は採用しないようにしているね。」

以前は、

「一流大学 = 優秀な人材」と考え、

大量採用していた。

現在は、

「一流大学 ≠ 優秀な人材」と考え、

優秀な人材だけを採用している。

これが現実である。

これを聞くと、

すでに「学歴社会(学校歴社会)」が終わり、

「実力主義」に変化していると理解できるであろう。

■中学受験は「学歴」を手に入れる手段なのか?

「どうして中学受験するのですか?」

この質問に対して、

「将来いい大学に入れてあげたいから」と回答する保護者はまだ多い。

このように回答しないまでも、

「いい学歴を手に入れるため」と内心では考えているのだろう。

しかし、先述したように、

「学歴でメシが食える時代」ではないのだ。

しかし、大手進学塾はいまもこれでみんなを煽ってくる。

「学歴」を錦の御旗のごとく、振りかざしてくる。

受験生とその家族を、学歴をエサに競争原理のなかに誘い込む。

「受験勉強は早く始めた方が絶対に有利です!」

「ウチだったら開成や桜䕃なども夢ではありませんよ!」

「開成や桜䕃に入ったら東大だって夢じゃありませんよ!」

「中学受験はお母様の頑張りが合否を決めます!」

「だから、お母様、頑張ってください!」

「でも、上位クラスにいないと志望校には受かりませんよ!」

「だから、クラスを上げるよう努力させてください!」

「しっかり塾の成績を上げてください!」

「だから、塾の勉強は親御さんがフォローしてください!」

「では、補習のために個別指導をつけてみては?」

こうやって保護者たち(特に母親たち)を狂気させる。

そして、いまだに「難関進学校だけが中学受験である!」と信じ込ませる。

開成や桜䕃などの難関進学校の方が、

受験生やその保護者を煽りやすく、頑張らせやすいのだ。

でもね、

「難関進学校」っていうのは、

国公立や早慶などの難関一流大学に入るための学校。

言いかえれば、難関一流大学という「学歴」を手に入れるための学校。

これまで中学受験で、

何年間も受験勉強に費やして、

これからの中学と高校の6年間も、

受験勉強に子どもの貴重な時間を使わせるのですか?

中学受験で最低でも2年間、そして中学と高校の6年間、

8年以上を「学歴」を手に入れるための時間として消費させるのですか?

私も、「学歴」を否定するわけではない。

一定レベル以上の大学を卒業していた方がいいと思っている。

だから、

私が経営する塾では、

13年前から、早慶をはじめとする大学付属中学に特化した指導をしている。

(難関進学校を第一志望としている生徒は受け入れていない。)

それは大学付属校には、

・推薦があるため大学受験がない

・楽しい授業(受験に縛られない授業)

・中学・高校の6年間が充実している

・スポーツや趣味など、やりたいことに没頭できる

・入試は基本問題による出題が多い

などの多くの魅力が存在するからだ。

そして、何よりも強調したいのは、

中学・高校の6年間を自分の好きなことに費やせること。

これが一番大きいと考える。

「学歴社会」でなくなったいま、

これからの社会を生き抜いてためにも、

この6年間は、

自分を成長させ、生きる力を育てる貴重な時間となると信じている。

つい最近まで、

「付属校に行くと子どもの可能性を狭める」と言われていた。

私はその言葉を聞いて、「わかってないなあ」と思っていたものだ。

大学付属校で充実した6年間を過ごしてきた生徒たちこそ、

「可能性を広げる」と思っていたからだ。

最後に、

「学歴」というのは、

ある目的のための「手段や方法」でしかない。

では、その「目的」とは何か?

「子どもに幸せな人生を送ってほしい」

これではないのか。

「中学受験と幸せの答え」をさがしてください。

私はこれからも思っていることを本音で書いていきます。

塾業界で蔓延している非常識を明らかにしていきます。

皆さんに少しでも早く目を覚ましてもらうために!

では、また!

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