こんにちは!
早慶ネクシア・国語担当の青山雄一(あおやま・ゆういち)です。
最近、社会の担当と話をしていて考えさせられることがありました。
主語の省略
日本語の一つの特色として(日本語以外でもそうかもしれませんが)、
主語の省略が非常に多いことが挙げられます。
日記などで「私は~」とは書きませんよね。
社会のテキストに要約すると以下のようになる文章がありました。
徳川家康は1600年の関ヶ原の戦いに勝利し、1603年に江戸幕府を開いた。
さて。
この文章を読んだうえである生徒さんに
「江戸幕府を開いたのは誰?」 と質問したそうです。
ここまで読めば想像がつきますね。
徳川家康という解答が出てこなかったのです。
国語の問題を解くとき
国語の授業でみていて意外と多いのが、
選択肢を選ぶときに文章の主語を勘違いするということです。
「足が速かった」とあったときに、誰のことを書いている?
と聞くと全然違う人物を答える。
「最初に海についた人物は誰ですか?」とあったときに、
その場にいなかった人物を答える。
なぜ間違えたのか聞いてみると、「ミス」という答えが返ってきます。
しかし、「ミス」ではなんの進歩もありません。
このような生徒さんによくあるのは、
文章の述語しか見ていないのです。
そんなばかな、と思うかもしれませんが、
ぜひお子さんの書いた文章を見てください。
主語が見事に省略されています。
そして、主語が何か聞いてみると、頓珍漢なことを答えることが少なくありません。
文とは
文とは何でしょうか。
句点(。)で終わります。
必ず独立後があります。
そして、「主語」+「述語」があるというのが理想的な形です。
文章を書くときに「主語」+「述語」を意識して書く。
もちろん、省略することはあります。
それでも、自分の意識の中では主語が何かはっきりしていること。
文章を読むときに「主語」+「述語」を意識して読む。
省略されているときは、何が主語か必ず考える。
そのようなことを心掛けるだけでもずいぶん変わると思います。
そもそも、文法を学ぶのは、読解のためです。
主語・述語を見つけるということを学んでいるはずです。
知識のための知識ではなく、活用するための知識にしてください。
■書籍
野田 英夫 最新刊
『中学受験大学付属校合格バイブル』https://www.amazon.co.jp/dp/4478110921/
望月 裕一
『早稲田・慶應中学の社会 偏差値40台からの大逆転合格法』 https://www.amazon.co.jp/dp/4753934721
■ダイヤモンドオンライン
■早慶ネクシア:https://xn--hjux2h.jp/
■早慶ゼロワン:https://chugaku-juken.co.jp/
■りんご塾四ツ谷校:https://sansuolympic.com/school/%e5%9b%9b%e3%83%84%e8%b0%b7%e6%a0%a1/
■Facebook:https://www.facebook.com/sokeiishin/