いつもお読みいただきましてありがとうございます。
中学受験カウンセラー野田英夫(のだひでお)です。
中学受験は”親子の受験”といわれている。
そのため親のサポートは必須と考えられている。
ある集団指導塾の保護者説明会では、
「母親の頑張りが大切な子どもの成否を決める!」そう説明される。
言い方は違うが、
どこの集団指導塾でも、
同じような考え方で中学受験運営がなされている。
漫画『二月の勝者』の有名なセリフである。
「中学受験は父親の経済力、そして『母親の狂気』」
つまり、
「母親は、大切な我が子のため、中学受験に狂いたまえ!」
そう言っているわけだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230221/21/doctor2017/d6/de/p/o0745079615246180832.png)
母親は、
「自分が頑張らなければ…」
「我が子の将来は私の努力次第なんだ…」
そう考えるようになっていく。
そうやって逃れられない“中学受験ループ”に巻き込まれていく。
それは”負のループ”であり、
一度そのループに入ってしまうとなかなか逃れられない。
母親が頑張れば、頑張るほど、
「コンコルド効果※」によって引き返せなくなる。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230221/21/doctor2017/24/84/p/o0391040015246180866.png)
※ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながると
わかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態を指す。
Wikipediaより引用
中学受験塾としては、
母親が狂気してくれればくれるほど、
運営がしやすくなっていく。
経営も上手くいく。
成績が下がろうが、
クラスが下がろうが、
そして志望校に不合格になろうが、
塾側は痛くも痒くもない。
一部の優秀生が合格実績を稼ぎ、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230221/21/doctor2017/92/87/p/o0450035615246184628.png)
その他の一般生がお金を稼がせてくれれば、
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230221/21/doctor2017/e8/ee/p/o0773077115246186385.png)
それでいいのである。
それは塾の責任ではなく、
「母親が頑張らなかったからである」と、
だって、事前にエクスキューズしてあるから。
しかし、それでは溜まったものではない。
投資と同様に、
「教育も自己責任」だと言うのか!
特に、受験する当の子どもたちは溜まったものではない。
勉強するのも子どもたちなら、
受験するのも子どもたちなのである。
大変な思いをしているのは子どもたちである。
先ほど、中学受験は”親子の受験”と言ったが、
「親の頑張りが成否を決める」というのなら、
“親の受験”ではないか。
そして、受験の主役が”母親”になってしまう。
中学受験の主役はだれか?
紛れもなく受験生である”子ども”である。
中学受験の主役は”子ども”自身“なのだ。
だから、親の想いを優先するのではなく、
我が子の想いを優先して欲しい。
そして、
“母親の狂気”を利用した収益構造であることに気づいてほしい。
「ウチは関係ないから大丈夫!」
そう思っている家庭が一番危ない。
もっと詳しい話が聞きたい方は、
中学受験カウンセラー野田英夫までメールください。
では、また!
YaHoo!ニュースに取り上げられました。
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過去の事実はけっして変えられないが、
過去の解釈はいくらでも変えられる。
過去の事実に縛られると、
未来の可能性を縛ってしまうことになる。
未来の解釈をするのはあなた次第である。
野田 英夫
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