語彙力

語彙力

こんにちは。早慶維新塾・国語担当の青山雄一(あおやまゆういち)です。

今回は語彙力について考えてみたいと思います。

語彙力って何?

 

 

 

 

 

 

 

保護者の皆さんからよく聞く言葉に
「うちの子は語彙力がありません。」
というものがあります。

指導していても語彙力がないな、とおもう生徒さんは実際にいます。

でも、ちょっとまってください。
語彙力ってなんでしょう?

「そりゃ、ことばを知らないことだよ」
といわれてしまいそうです。

もちろん、その通りです。
でも、語彙力にもいろいろなものがあると思います。

例えば・・・
① 前衛的・論理的・抽象的
② キャベツ・レタス・はくさい
③ 冬至・左義長・墓参り
3つのグループに分けてみました。(本当は④、⑤・・・と挙げたかったのですが、とりあえず③までにしておきます)

①は、いかにも国語の説明文に出てきそうな言葉ですね。大人でも何となく意味は分かるけど子どもに意味を説明しろと言われると考え込んでしまいそうです。
②は、単純に物の名前です。身の回りのものですが、意外と子どもはわからないものです。
③は、伝統行事です。子どもたちにとっては身近なものではないことが多いです。

これらを知らないときに、その原因は何でしょうか?
決して同じではないと思います。

中学受験をするために一生懸命勉強しているお子さんは①は余裕かも知れません。
中学受験を考えていない子どもでも、毎日お使いにいっているお子さんならば②はわかるでしょう。
田舎の旧家のお子さんなら③は普通にわかるでしょう。

つまり、子どもの置かれている環境、どんな言葉に触れているかによって覚える語彙は違うのです。

読書さえすれば語彙は増える?

 

 

 

 

 

 

 

では、語彙を増やすにはどうしたらよいのでしょうか?
よく言われるのは、読書をする、です。

でも、読書さえすれば必ず語彙が増えるのでしょうか?

語彙が増えることもあります。
無意味だというつもりはありません。

しかし、わからない言葉がいっぱいある本を、辞書を引きながら読むということをするでしょうか?
大人でもしないと思います。
結局意味がわからないまま読み流しているのではないでしょうか。

また、子どもの好む本を見ると、非常に簡単な言葉ばかりで書かれていることもあります。
そのような本ばかり読んでいて、増える語彙というのは限られているのではないでしょうか。

そのような状況で、語彙力が着くわけがありません
読書なら何でもいいわけではないのです。

読書はよい方法のひとつかもしれませんが、即効性はありませんし、読書で語彙が増えるには読む本を選び、ある程度の大人のフォローが必要だと思います。しかも、そのような読書は楽しくありません。

語彙力をつけるために

では、どうしたらよいのでしょうか?
3つほどあげたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つ目は単純に単語帳などを使うことです。
受験勉強である以上やむを得ないことでしょう。
できれば例文などが豊富にあるものを選んでください。
でも、苦痛を伴います。やらせる保護者の皆さんも大変だと思います。

2つ目は、テレビ・マンガなどを活用することです
テレビやマンガを見た後、そのストーリーを説明させてみてください。4コママンガなどでもいいと思います。

今見たニュースの内容、ドラマのストーリー、アニメのストーリー、マンガのストーリーなどを簡単に言ってもらうのです。
その時に、わからない言葉があるとうまく説明できません。

もちろん、わからない言葉がなにかを探し出し、その意味を教えてあげることまでできれば一番ですが、それができなくても構いません。
繰り返していくうちに、わからない言葉があると内容がわからないということを自覚してくれます。
そして、わからない言葉の意味を質問しだしたらしめたものです。

お子さんがテレビを見た時、マンガを読んだときに
どんなお話だったの?教えて!
と聞いてみてください。

「笑点」という番組があります。
あの番組を見て、お子さんは笑えますか?
ちょっと子どもには難しめの言葉がいっぱい出てきます。

一緒に見て、お子さんが笑えないときに
意味分かった?
と聞いてみてください。

そして、分からない言葉があった時は教えてあげるといいと思います。

 

3つ目は新聞を使うことです。

新聞を使って勉強するというのは大変・・・
親が何をすればいいの・・・
という不安はあると思います。

御心配なく!今の時代、さまざまなツールが用意されています。
一例ですが、朝日新聞がワークシートを作ってくれています。(他の新聞社も作ってくれているところがありますので、探してみてください)

LINK:朝日新聞ワークシート

本来は学校向けの教材ですが、「どなたでもご利用いただけます」とありますので、使用自体に問題はありません。

やみくもに筆写するよりも、内容を把握していなければできないものですので、効果があります。わからない言葉がいっぱい出てくるので、1枚あたり1回でもいいので辞書を引かせてみてください。

実際に文章で使われているものですので、単語帳で覚えるより生きた文章で学習することができます。

また、新聞ですから、話題は多岐に及びます。先ほどあげた①~③の内容はすべて網羅してくるでしょう。

いずれにしろ、いろいろな言葉に触れ、意味を考え、自分で言葉を使ってみることで語彙力は身に付きます。
いっぱい読み、聞く。いっぱい書き、話す。これが基本です。
日常生活も含め、たくさん言葉を使ってみてください。



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