国語の成績に結びつく作文

国語の成績に結びつく作文

早慶維新塾・国語担当の青山雄一(あおやまゆういち)です。

作文をたくさん練習すれば国語の成績が上がる!
最近は論述問題がたくさんでるから、作文はその対策になる!

というように考えている方もたくさんいると思います。
しかし、実際にやってみると全然成績が上がらない。
ばかりか、作文自体が上手にならない。
どうしたらいいのでしょうか?

国語の成績を上げる作文 その① 主語をはっきりさせる!

いろいろな原因があると思いますが、最も意識してほしいことをお伝えします。
それは、「主語をはっきりさせる」ことです。
国語では多くの場合文章を読み、それに対して問があります。
その問の中に論述問題があります。お子さまは文章を読んでいるので、
内容が頭に入っている状態で回答します。
すると、「こんなことあたりまえ」という部分を省略してしまいます。

一つ問題をだします。考えてみてください。

問:童話『桃太郎』とはどんなお話ですか。10文字以内で答えてください。

思いつきましたか?10文字とは・・・短すぎる・・・と思いましたか?
解答例を挙げます。

<解答例1>

悪い鬼を退治した(8文字)

一見問題ないように思います。
しかし、重大なミスがあります。そう、主語がないのです。

<解答例2>

桃太郎が鬼を退治した(10文字)

これでどうでしょうか?分かりやすくなりましたね。
解答例1を見たときにこんなことしないよ、と思ったかもしれません。
実際には子どもの文章を見ていると非常に多いのです。

 

国語の成績を上げる作文 その② 主語と述語を対応させる!

試しに、今日あったことを書かせてみてください。

<文章例1>
今日、公園に行きました。鉄棒で遊びました。
初めて逆上がりができて、とてもうれしかったです。

日記としては申し分ない文章です。英語でも日記のときは「I」を省略することが多いようですが、
日本語でも同じ。何度も「私は」なんて書きません。
そもそも日記は他人に見せる文章ではないでしょうから。

しかし、国語の成績を上げたいのです。テストの答案は採点者に見てもらうものです。
よって、採点者にもわかる文章を書く必要があります。
その時に主語を省略しているというのは大きな欠点といえます。

さらに、主語が省略されている文章に主語を入れさせると、
いくら考えても上手く入れられないことすらあります。
いろいろなことを考えているうちに、頭の中がごちゃごちゃになってしまうのです。

すると、「主語と述語のねじれ」が起こります。例を見てみましょう。

<文章例2の1>

私は5才のときから将棋を習っています。
私の将来の夢は、若くて将棋が強い藤井さんです。

2つめの文章の主語と述語がねじれている(対応していない)のはわかりますか?

主語「夢は
述語「藤井さんです
おかしいですよね?正しく書くならば、

私は5歳のときから将棋を習っています。
私の将来の夢は、若くて将棋が強い藤井さんのような棋士になることです。

主語「夢は
述語「(棋士に)なることです

しかも、往々にして一文で書いてしまいます。そうなるとカオスです。

<文章例2の2>

私は5歳のときから将棋を習っていて、
夢は若くて将棋が強い藤井さんのような棋士になることです。

この程度なら何とかなっていますが、
「~で、~で」という形で複数の文章をつなげていくと、
前後の主語述語の関係がおかしくなっていきます。

対策としては、一文を短くすること。
そして、必ず主語・述語を対応させ、省略しないことです。
(私は一文が40文字を越えたらおかしい、と指導しています。)

日記などを書くときは不自然な文章に感じるかもしれません。
しかし、先ほど説明した通り、そもそも目的が違うのです。
国語の成績を上げるためには、日記のような文章ではなく
テストのための文章を書けるようにする必要があります。

そのためにも、
主語述語を対応させ、省略はしない
一文を短くする
ということをやってみてください。