時計のひみつ

早慶理科

早慶中受験専門塾「早慶ネクシア」

理科担当 石丸圭一(いしまるけいいち)です。

こんにちは!

「時計回り」という言葉は普通に使われていますよね。

お子様は,この時計回りがアナログ時計の針の動き,

すなわち右回りであることを理解できているでしょうか。

さて,ではなぜ時計は右回りになったのでしょうか?

スイス製の時計も,イギリス製の時計も,

もちろん日本製の時計もすべて右回りです。

全世界的に時計は右回りです。

工業規格などで定められているわけでもないのにです。

時計の歴史は,古代エジプトまでさかのぼります。

ここでの時計とは,日時計です。

地面に垂直に棒を立て,その影の動きから

時刻を測定するアレです。

これは小学4年で「太陽の動き」として

お勉強します。

1日の影の先端を記録すると

棒の影の先端は,西から北を通り東に移動します。

まさにこれが,右回りで時計回りです。

これが現代の時計に受け継がれたわけです。

しかし疑問が残ります。

影の動きは,北半球では右回りですが

南半球では左回りになります。

なのに,オーストラリアでもブラジルでも

時計は右回りです。

これは,時計が発明されたとき

文明のほとんどは北半球にあったことがその理由とされています。

この話を小学4年生の授業のとき話をしたら

その生徒から次のような質問が出てきました。

「文字盤は「0」ではなくなぜ「12」から始まるの?」

お父さんお母さん,この質問に何て答えますか。

とても鋭い質問ですよね。

子どもならではの疑問かもしれませんが

このようなことに疑問を抱くとは

将来に期待したくなります。

これは理科の内容ではないのですが

「0」の概念が発見されたのは8世紀のインド。

つまり,「0」が発見されたときはすでに時計があったわけです。

古代エジプトの時代では,1日を12時間2組とされていました。

それが文字盤の頂点が「12」となった理由です。

このような話を織り交ぜると

「太陽の動き」のお勉強も

少しは楽しくなるのではないでしょうか。

では,また。

contact@altair-waseda-keio.jp

担当:石丸


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